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「七尺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七尺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
レエ氏の夫人はペルシア産の猫を寵愛《ちょうあい》している。すると最近同氏の別荘へ七尺余りの大蛇《だいじゃ》が現れ、ヴェランダにいる猫を呑もうとした。そこへ見慣《....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
忙がわしい靴の音がきこえた。 今ここへ駈け込んで来た人は、身の長《たけ》およそ七尺もあろうかと思われる赭《あか》ら顔の大男で、黄牛《あめうし》の皮鎧に真っ黒な....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
にゆるんだので、もう堪まらなくなって脆くもその形をくずしはじめた。これは高さ六、七尺の大きいものであったが、それがだんだんとくずれ出すと共に、その白いかたまりの....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
猿 蜀の西南の山中には一種の妖物が棲んでいて、その形は猿に似ている。身のたけは七尺ぐらいで、人の如くに歩み、且つ善く走る。土地の者はそれを※猿とも呼んでいる。....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、ド・トリーの「一七二〇年マルセーユの黒死病」が、掲げられてあった。いずれも、縦七尺幅十尺以上に拡大摸写した複製画であって、何故かかる陰惨なもののみを選んだのか....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て中流まで運び出されてよく視ると、それはさきに放してやった白い亀で、その甲が六、七尺に生長していた。亀はむかしの恩人を載せて、むこうの岸まで送りとどけ、その無事....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
んだ。 月のうす明るい夜で、丞相が紗の帷のうちから透かしてみると、賊は身のたけ七尺余りの大男で、関羽のような美しい長い髯を生やしていた。侍姫のひとりもそれを見....
海底都市」より 著者:海野十三
に蟻《あり》一匹の力にたとえると、今どこにでもある一番小さいエンジンの出る力は、七尺ゆたかな横綱力士が出す力ぐらいに相当するんですからねえ、まるで桁《けた》ちが....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
た。よく磁針にそういう形をしたものがあるが、もちろんこれは非常に大きく、長さが六七尺もあった。 (一体何だろうか、これは……) 帆村には、すぐにこの妙な物品の....
獄中消息」より 著者:大杉栄
の室の建物に沿うて、二、三間の間を置いて桐の苗木が植わっている。三、四尺から六、七尺の丈ではあるが、まだ枝というほどのものはない。何のことはない。ただ棒っ切れが....
軽女」より 著者:上村松園
上に起こし、さて、何を弾じようかと思案した末、内蔵助の私かなる壮行を祝して、 (七尺の屏風も躍らばよも踰えざらん。綾羅の袂も曳かばなどか絶えざらん) と歌って....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
也。ついでに附近の諸岳の高さを記さむに、我立てる白雲岳が第三位にて、七千三百五十七尺、戸村牛岳が七千六十五尺、凌雲岳が七千三十二尺、赤岳が六千八百五十七尺、石狩....
」より 著者:上村松園
腰元の夕霧も描くつもりでしたが、寸法が制限されてますのでこの構図になりましたが縦七尺七寸、横四尺あります。 九州芦屋の里に家柄のある武士があり、訴訟事があって....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。会社にてあらかじめ地面を買い入れ、その一部分を埋葬者に売り渡すなり。およそ長さ七尺、幅三尺くらいの地面にて、一人前に相当する埋葬地、ロンドンにては四百円くらい....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
べて牛馬の牧場なり。その間に木造トタンぶきの家屋点在す。一階にして、床の高さ六、七尺に及ぶ。聞くところによるに、この辺りは毎年河水氾濫し、屋下に浸入するためなり....