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七星
「七星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七星の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
星の赤いなかに、その星一つは優れて大きく金色《こんじき》に輝いていた。それは北斗
七星というのであろうと小雪は思った。 女はその星をしばらく拝していたが、やがて....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
う。』このデュ・プレルもまたメードラー(〔Ma:dler〕)と同様にプレヤデスの
七星(Plejaden 昴宿)が、宇宙中心系であって、我が太陽はその周囲を回って....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
しい。それから五、六日の後に、柳はそこを立ち去って行くえを晦ました。 北斗
七星の秘密 唐の玄宗皇帝の代に、一行という高僧があって、深く皇帝の信任を得てい....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
とにかくその一節を抜萃してみよう。一種の錬金抒情詩なんだよ。
ゲルベルト畢宿
七星を仰ぎ眺めて
平琴を弾ず
はじめ低絃を弾きてのち黙す
しかるにその寸後
側の....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
の為に欺かれた事を知ったが既におそかった。 正月五日には、平壌の城北|牡丹台、
七星門方面は右脇大将張世爵以下の一万三千が、城西普通門方面は左脇大将楊元以下一万....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
すべて邪信と見ている。 107 ジャムの酒盃――ジャムシード王の七輪の杯。七天、
七星、七海などに象った七つの輪を有し、世の中の出来事はことごとくこれに映して見る....
「春昼」より 著者:泉鏡花
懐中から本を出して、 蝋光高懸照紗空、 花房夜搗紅守宮、 象口吹香※暖、
七星挂城聞漏板、 寒入罘※殿影昏、 彩鸞簾額著霜痕、 ええ、何んでも此処....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
は往来をする。何ぞの用で、小僧も使いに遣られて、煎餅も貰えば、小母さんの易をトる
七星を刺繍した黒い幕を張った部屋も知っている、その往戻りから、フトこのかくれた小....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
体に、しょんぼり立った影法師が、本堂の正面に二三本燃え残った蝋燭の、横曇りした、
七星の数の切れたように、たよりない明に幽に映った。 びしゃびしゃ……水だらけの....
「橋」より 著者:池谷信三郎
空には星が冷やかな無関心を象徴していた。彼女にはあの坂の向うの空に光っている北斗
七星が、ああやって、いつものとおりの形を持していることが不自然だった。自分の身に....
「露肆」より 著者:泉鏡花
さ。」 と一処に団まるから、どの店も敷物の色ばかりで、枯野に乾した襁褓の光景、
七星の天暗くして、幹枝盤上に霜深し。 まだ突立ったままで、誰も人の立たぬ店の寂....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
こには昼と夜ほどの懸隔を見出す事であろうと思われる位だった。 (大正十二年四月『
七星』第一号) 五 私の今住んでいる向島一帯の土地は、昔は石が少....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ほうら、あそこに、柄杓の恰好に並んだ星が、七つ見えるだろう。わかるな。あれを北斗
七星というのじゃ。」 次郎は、やっと自分にかえって、老人の説明をききながら、一....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
津線との乗換場所である。夜半、駅のホームに立って冴えた空を眺めると、頭上高く北斗
七星がきらめいていた。北極星は、東京付近で見るのよりも地平高きところにある。 ....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
の柱千年万年|動ぐなと祈り定むる柱立式、天星色星多願の玉女三神、貪狼巨門等北斗の
七星を祭りて願う永久安護、順に柱の仮轄を三ッずつ打って脇司に打ち緊めさする十兵衛....