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「七部集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七部集の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ても、また前句との付きぐあいから見ても、どうにもあまりぞっとしないと思われる句が七部集の中でもたくさんにある。それで一句一句しらみつぶしに解釈し批評して行く場合....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
かく、連句に携わる人はもちろん、まだこれについて何も知らない人でも、試みに「芭蕉七部集」の岩波本を活動帰りの電車の中ででも少しばかりのぞいて見れば、このごろ舶来....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
は参考になるであろう。俳諧連句もまたかなりの参考資料を提供するであろう。たとえば七部集炭俵の中にある「雪の松おれ口みればなお寒し」「日の出るまえの赤き冬空」「下....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
見える。しかし俳諧連句では、いろいろの個性が交響楽を織り出すところに妙味がある。七部集の連句がおもしろいのは、それぞれ特色を異にした名手が参加している上に、一代....
芭蕉について」より 著者:宮本百合子
禄七年五十一歳で生涯を終るまでの十年、芭蕉はきびしく生活と芸術の統一を護って、「七部集」ほか「更級紀行」「奥の細道」等、日本文学に極めて独自な美をもたらしたので....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
行けとも行くなとも誰も言いませんでした。 三 良斎先生の「万葉」、柳水宗匠の「七部集」宗舟画伯の「四条派に就て」というような輪講が一通り終って後の炉辺の余談が....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
次第に候。過日子規より俳書十数巻寄贈し来り候。大抵は読みつくし申候。過日願上候『七部集』及『故人五百題』(活字本)は御面倒ながら御序の節御送り願上候。子規子近来....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
、江戸では殊にこれを句にした者が多いようであるが、一時の流行であったと見えて、『七部集』などにはまだ一句も出ていない。そうして元来どこでこの文字が生れたかも、明....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
を新たなる好奇心へ誘いこむ計略も、白状をすればまた俳諧からこれを学びました。 『七部集』は三十何年来の私の愛読書であります。これを道案内に頼んでこの時代の俳諧の....