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「万世一系〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

万世一系の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:太宰治
ったく偉い作家だ。僕はいままで知らなかった。もっと早くから読んでおればよかった。万世一系とは、こんな作家の事を言うのです。この作家にくらべたら、先生なんかは乞食....
人間失格」より 著者:太宰治
》の如く強く感ぜられ、狂うみたいになり、口応えどころか、そのおこごとこそ、謂わば万世一系の人間の「真理」とかいうものに違いない、自分にはその真理を行う力が無いの....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
市政の巻 品川駅の蓄音機万世一系のミカドの居ます東京――。 黄色人種中最高の民族のプライドを集めた東京....
惜別」より 著者:太宰治
自覚、天皇親政である。天祖はじめて基をひらき、神代を経て、神武天皇その統を伝え、万世一系の皇室が儼乎として日本を治め給う神国の真の姿の自覚こそ、明治維新の原動力....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
のために中国をまず赤化してかかろうとしたのです。日本は建国以来二千六百年になり、万世一系の天皇をいただいているので、なかなか亡ぼすのに骨が折れます。それでも数年....
世界新秩序の原理」より 著者:西田幾多郎
々の世界の始であり終である。皇室を中心として一つの歴史的世界を形成し来った所に、万世一系の我国体の精華があるのである。我国の皇室は単に一つの民族的国家の中心と云....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ると見れば見らるべき事情はあるのであります。 西と言い、東と言い、ひとしくこれ万世一系の聖天子の王土であるが、そこは凡夫の浅ましさ、事毎に、多少の対抗意識の現....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
良とは云え、泣く子と地頭に勝てないという日本気質の哀れさは、当代の奇習のうちでも万世一系千年の伝統をもち特に珍らかなもののように思われる。アキラメや自殺は美徳で....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ダクではあるが、論理と共に生きている安定はない。 だいたい一国の王様の資格には万世一系だの正統だのということが特に必要だというものではない。王様を亡して別の一....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の天皇がどうだこうだ、という。そんなバカげた理論は毛頭なりたたない。ただ神代以来万世一系などゝはウソであって、むろん亡ぼされた方も神ではない。しかし当時は神から....
秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
予を産んだ。占者は之を占ってこの児長じて世界を一統するであろうと。しかし我国には万世一系の天皇が在わす。よって予は先に朝鮮を戡定し、支那また和を請い、王女をわが....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
出の一比丘としてはまことにおかしな次第ではないか。 申すまでもなく、我が皇室は万世一系天壌無窮にましまして、いかなる場合にも臣籍の者がとってこれに代ろうという....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
国は、世界に一つも類の無い程の古い建国の歴史を有しているのであります。そして上に万世一系の皇室を戴き、歴代天皇の御稜威はいやが上にも輝いて、以て今日の隆昌なる国....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
政治上の責任のない安泰の地位に置き、それによって皇位の永久性を確実にし、いわゆる万世一系の皇統を完からしめるものである、という考があったのである。 しかし実際....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
時代が事実あったとし、アマテラス・オオミカミ(天照大神)を実在の人物とし、皇室の万世一系であることはこの大神の神勅によって決定せられたとし、天皇は今日でも神であ....