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万仞
「万仞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
万仞の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
》も尽きるであろう。こは是れ一期《いちご》の大事到来と、千丈の絶壁に足を爪立て、
万仞《ばんじん》の深き淵に臨んだ思がしたろう。飛んでも無い返辞をして呉れたものだ....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
き二階の隅にぞ押しこめられける。笑うてかなたの障子を開けば大空に突っ立ちあがりし
万仞の不尽《ふじ》、夕日に紅葉なす雲になぶられて見る見る万象と共に暮れかかるけし....
「向嶋」より 著者:永井荷風
リ。長流ハ滾滾《こんこん》トシテ潮ハ満チ石ハ鳴ル。西ニ芙蓉《ふよう》ヲ仰ゲバ突兀
万仞《とっこつばんじん》。東ニ波山ヲ瞻《み》レバ翠鬟《すいかん》拭フガ如シ。マタ....
「霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
義愛荘を通じて「全き者」を見たい。「全能」なるある者に接したい。荘厳なる華厳の滝
万仞の絶壁に立つ時、堂々たる大蓮華が空を突いて聳だつ絶頂に白雲の皚々たるを望む時....