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「万有引力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

万有引力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
が赤鬼号の空間停止の謎がついに解けた」と博士は放送機の前でいう。「それは赤鬼号が万有引力との中点にとびこんでしまったからである。赤鬼号がそのいちじるしき質量を変....
知と疑い」より 著者:寺田寅彦
ピサに一人あったので振り子の方則が世に出た。りんごの落ちるを怪しむ人があったので万有引力の方則は宇宙の万物を一つの糸につないだというのは人のよく言う話である。基....
甲賀三郎氏に答う」より 著者:夢野久作
曝露し、羅馬法王を狼狽、震駭させた。この故にニュートンの探偵趣味は一個の林檎から万有引力の緒を掴んで、大宇宙の神秘をペン先に飜弄しつくして、まだ見ぬ海王星の存在....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
に於て……。ねえ君、林檎《りんご》も落ちるよ、星も落ちる、猿も木から落ちる」 「万有引力が正常普通に作用するかぎり、それはその通りです。猫の子が宙を飛び、鞄が空....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
けになる。これでは困るから、人工重力装置を働かせて、この艇内の尾部の方に向けて、万有引力と同じくらいの人工重力が物をひっぱるようにする。この人工重力装置が働いて....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
中から、大きな目をむく。 「へんだなあ。まるで飛行機で急上昇飛行を始めると、G(万有引力のこと)が下向きにかかるが、あれと同じようだな」 「そうですなあ。あれと....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
その洋館の一室で、足を天井につけ、身は宙ぶらりんに垂下っていました。ニュートンの万有引力の法則を無視したような芸当ですから私は驚きました。これは様子がおかしいと....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ると云っても好いかも知れないが、この書物の内容で最も特色を有つのは、ニュートンの万有引力に対立して物質に根源的な斥力(反発力)をも与えねばならぬと考えた点である....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
業績がない。古くは故日下部四郎太博士の『力学研究』や、石原純博士の『相対性原理、万有引力論及量子論の研究』などがあった。近時、量子論、相対論の研究が相当活発にな....
厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
かり思っていたがこれは逆さまであった。英国の田舎である一つの林檎が落ちてから後に万有引力が生れたのであった。その引力がつい近頃になってドイツのあるユダヤ人の鉛筆....
物質とエネルギー」より 著者:寺田寅彦
で物質とエネルギーは一元に帰しようとする傾向さえ生じている。従来不可解の疑問たる万有引力なるものもまた光との間になんらかの連鎖をほのめかしているのである。 物....
科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
きて計った目方の三千六百分の一であることを知った。 ついにこれが基礎となって、万有引力は距離の二乗に逆比例するという法則が発見されたのである。林檎から月に思い....
鉄の規律」より 著者:平林初之輔
はこういう非常手段には個人としては反対する。だが中央委員の命令は党員にとっては、万有引力と同じ力を持っていることはよく知っている。いいかね君、塔の上から僕が投げ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
住すると宣言した。幸空中村の住民は鼻垂先生と天狗先生のほかはすべて体重がないので万有引力に関係がない。地球の引力とは吸上器に入った瞬間から関係が絶えていた。 ....
比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
るわけである。月が地球を廻《まわ》るのも、林檎《りんご》が地面へ落ちるのも、同じ万有引力という力によるというのが、ニュートンの発見であるが、これがすなわち人工衛....