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万朝報
「万朝報〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
万朝報の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
つけた出来事であった。そしてそれ以来僕はその頃僕がとっていた唯一の新聞のY新聞(
万朝報)に折々報道され評論されるY村事件の記事を多少注意して読むようになった。 ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
れた。二人はこのごろ東京の新聞ではやる宝探しや玄米一升の米粒調べの話などをした。
万朝報の宝を小石川の久世山に予科の学生が掘りに行ってさがし当てたことをおもしろく....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
一学生をちと没義道に追払ったら、学生は立腹して一はがき五拾銭の通信料をもらわるゝ
万朝報の文界短信欄に福富源次郎は発狂したと投書した。自分は可なり正気の積りで居た....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
何でも出来るような気がしてくる。勇気で頭が風船のようにふくらんで来る。
昼から
万朝報に行く。
まだ係りのひとが来ていないと云うので、社の前の小さいミルクホー....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
専任してくれた。 かつて幸徳は、この病監にはいって、ある看守を買収して、毎朝『
万朝報』を読んで、毎晩一合か二合かの晩酌をやっていたそうだ。 僕ももし酒が飲め....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
恐喝取財未遂の弁護士、詐欺取財の陸軍大佐、官吏侮辱の二六新報の署名人、犬姦事件の
万朝報署名人、恐喝取財の日出新聞記者、自殺幇助(情死未遂)の少年、官文書偽造の中....
「男女関係について」より 著者:大杉栄
たのだ。僕には保子という歴とした女房があることも知ってい、神近という第一情婦(『
万朝報』記者からの名誉ある命名)のあることも知ってい、そしてまた自分にも辻という....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
派劇の保護を標榜《ひょうぼう》したのであったが、東京市の有力な新聞紙――たしか『
万朝報《よろずちょうほう》』であった――の大反対にあって非なる形勢となってしまっ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
する事になってもやはり私の俳句欄はそのままにして終に今日までも継続している。なお
万朝報も一週間一回の俳句欄の選者を托せらるる事になって、いわゆる旧派の老鼠堂|永....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
再び流浪《るろう》の客《かく》となりて東京に来り、友人の斡旋《あっせん》によりて
万朝報社《よろずちょうほうしゃ》の社員となりぬ。彼が月給を受けたるは、これが始め....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
ると、それはます/\発展して、戦争は××××的性質を具備した。 戦争開始前、「
万朝報」によった幸徳秋水、堺利彦、黒岩涙香等は「非戦論」を戦わした。しかし、明治....
「怪談会の怪異」より 著者:田中貢太郎
座にあがった。 数人の怪異|譚がすむと、背広服を着た肥った男があがった。それは
万朝報の記者であった。 「この話は、私の家の秘密で、公開を禁ぜられておりますが、....
「大塚楠緒子」より 著者:長谷川時雨
脚本など沢山にあるなかに、『晴小袖《はれこそで》』は短篇小説をあつめ、『露』は『
万朝報《よろずちょうほう》』に連載したのが単行本になりました。『朝日新聞』にて『....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
していたというのであろう。 事務員に黒岩涙香《くろいわるいこう》小史がいる。『
万朝報《よろずちょうほう》』の建立者で、ユーゴーの「ミゼラブル」や、その他「モン....
「黒岩涙香のこと」より 著者:平林初之輔
一 黒岩涙香の名をきいて、いちばん先に思い出すのは彼が在命中の『
万朝報《よろずちょうほう》』である。何というタイプか知らないが、平べったい活字で....