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万物
「万物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
万物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れていたものである。タレース(Thales)は、また実に(西暦紀元前約五五〇年)
万物は水より成ると言っているのである。煮沸器内の水を煮詰めてしまうと、あとには水....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は、たやすいことである。逆に温度を下げて零下二百七十三度という絶対温度にすると、
万物ことごとく活動は止まってしまう。そうなると浦島太郎も夢ではない。真に自由自在....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
うた(哥林多前書十三の十二)、清き人は其の時に神を見ることが出来るのである、多分
万物の造主なる霊の神を見るのではあるまい、其の栄の光輝その質の真像なる人なるキリ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
のために圧されて、手も足もでないのはいまのべたことにもとづいているのだ。「人間は
万物の霊長である」といばっていた人間も、ここではあわれな二流三流の生物でしかない....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
そうであった。ジャンガラ星人はたしかに地球人類よりずっと高等生物らしい。「人間は
万物の霊長だ」などと、いばっていたのがはずかしい。 迷子星自伝 カロチ教....
「橋」より 著者:池谷信三郎
英語の先生がそう言ったわよ、とシイカが笑った。アリストテレスが言ったじゃないの、
万物は臍を有す、って。そして彼女の真紅な着物の薊の模様が、ふっくらとした胸のとこ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
しました。いま、日は沈みかけました。みじかい、あいだですが、氷のような冷やかさが
万物にしみとおって、それはどうにもこころよいものではありません。でも、まわりの山....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
― 生きもの。――生きものとはそもいかなるものであろう。それは、思惟によって、
万物を反映する。なお、記憶と意識とによって、世を要約し、世の歴史を自己の中に蔵め....
「妖怪学」より 著者:井上円了
を帰するをいう。 以上の三時代、これを概言すれば左の三条となるべし。 第一は、
万物各体の内に存する他体にその原因を帰すること 第二は、
万物各体の外に存する鬼神....
「迷信解」より 著者:井上円了
に用うるようになりたるは、秦漢の時代より後ならんと思う。五行家の説には、「天地は
万物の父母、五行は天地の用」といいて、五行をもって天地
万物の元素のごとくに信じて....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
その異なるところあるは、人の賢愚、時代によりて同じからざるによる。古代の愚民は、
万物おのおのその霊ありて奇異の作用を現ずるなりと信じ、あるいは一身重我といいて、....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
見るものは誰でも気の毒になって催促し兼ねたそうだ。池辺三山が評して「造物主が天地
万物を産出す時の苦み」といったは当時の二葉亭の苦辛を能く語っておる。が、苦辛した....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
知るべしと信ず。今ここにその一点を述ぶれば、造物主ありというの説は、要するに天地
万物は必ずその起源なかるべからずというの理にもとづく。しかるに、天地
万物の起源を....
「西航日録」より 著者:井上円了
る所もそれぞれ中核の地ともなり、四季はそれぞれまことにほどよく春夏秋冬とめぐる。
万物の運行する姿は異なっていても、本源にある真実は同じである。いにしえも後世の聖....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
物を中心としていた時代が多い。覇道は動物的本能であり、王道への欲求、憧憬が人間の
万物の霊長たる所以である。今後も人類は本能の暴露を繰返すであろう。しかし大道は人....