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万花
「万花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
万花の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
ざけた。
その時蝿は右の方に位置を移した。
清逸の心にある未練を残しつつその
万花鏡《まんげきょう》のような花は跡形もなく消え失《う》せた。
園ならばいい。....
「流線間諜」より 著者:海野十三
花というか千花というか凡そありとあらゆる美しい花がべた一面に描き散らしてあった。
万花画譜! 密偵の巣窟に、この似つかわしからぬ図柄は一体どんな秘密を蔵しているの....
「帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
化はあるに相違ない。ある意味では変化し過ぎて困るかもしれない。何らの必然性のない
万花鏡のような変化は結局本質の空虚を意味する事にもなるのだが、まさか帝展はそうで....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
大蒜《はまにんにく》と白い砂。 白金色の反射光のなかで、さまざまな色と容積が、
万花鏡《カレエドスコープ》のように眼もあやに寝そべったり動き廻ったりしている。 ....