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三つ目小僧
「三つ目小僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三つ目小僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
所はひっくり返るような騒ぎですぜ」 「ほう。そいつあ豪儀なことになったものだな。
三つ目小僧のつじ切りでもあったのかい」 「なんかいえばもうそれだ。いやがらせをお....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
けのこったどこからか集めて来た観光客向の縮緬《ちりめん》紙に印刷された広重の画や
三つ目小僧がつづらから首を出している舌切雀のお伽草子類である。こんなものが商品と....
「おいてけ堀」より 著者:田中貢太郎
い者は、風か何かのぐあいでそんな音がするだろう位に思って、平気で帰ろうとすると、
三つ目小僧が出たり一つ目小僧が出たり、時とすると轆轤首、時とすると一本足の唐傘の....
「舌切りすずめ」より 著者:楠山正雄
けてみました。 するとどうでしょう、中を目のくらむような金銀さんごと思いの外、
三つ目小僧だの、一つ目小僧だの、がま入道だの、いろいろなお化けがにょろにょろ、に....
「窓にさす影」より 著者:豊島与志雄
いなさい。そのお話、だいたい、理屈っぽいよ。のっぺらぽうよりか、一つ目小僧とか、
三つ目小僧とかの方が、愛嬌があっていい。一つ目小僧や
三つ目小僧のお話なら、いくら....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ては?」
「その横町は、ももんがあが出る」
「出ても、かまいません」
「その外、
三つ目小僧に、幽霊」
南玉のいうのもかまわないで、深雪は、右へ曲った。
(いけ....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
を生のものとして感じず、張子か何かの細工ものとしてのそれを考えているからである。
三つ目小僧の如きに至っては、一つ目小僧の如く実感から生れたものでなく、一つ目に対....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
れに対して到底不可抗力のものである。 鬼神力が具体的に吾人の前に現顕する時は、
三つ目小僧ともなり、大入道ともなり、一本脚傘の化物ともなる。世にいわゆる妖怪変化....