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三つ角
「三つ角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三つ角の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
の前に、美土代町《みとしろちょう》と小川町が、丁字《ていじ》になって交叉している
三つ角の雑沓《ざっとう》が入り乱れて映るだけで、これと云って成功を誘《いざな》う....
「道づれ」より 著者:宮本百合子
で、ネーブルとリンゴを買った。出る時は、簡単にわかるわよ、と云っていた時江も二つ
三つ角を曲って思うところへ出ないと、もうこの辺の地理には友子同然見当がつかず、み....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
氏の部屋へ寄るとも寄らぬとも極めないでぶらぶら歩いた。道が、表街近くなった明るい
三つ角に来た時、甲野氏は、自分の部屋に寄りそうもない二人と別れて自分の家の方へ行....
「魔都」より 著者:久生十蘭
か今朝、出がけに畳を上げたのに相違ないんだな。……火箸でこじ上げるんだとみえて、
三つ角になった黒縁の角が、その場所だけひどく弱っている。……一度や二度じゃない、....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
買物をした。三十分ほどのあいだに、安物のハンドバッグ、画家の使う黒塗りの刷毛箱、
三つ角のあるやすり、にかわの棒、るつぼ用の一本の金属をまげて物がつかめるようにな....