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「三七日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三七日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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」より 著者:芥川竜之介
。後《うしろ》の竹籔では、頻《しきり》に鶯《うぐいす》が啼いている。 「それが、三七日《さんしちにち》の間、お籠りをして、今日が満願と云う夜《よ》に、ふと夢を見....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
貧と病いとにさいなまれている父を救うがために、彼女はふだんから信仰する観音さまへ三七日《さんしちにち》の夜まいりを思い立って、八月の末から夜露を踏んで毎晩清水へ....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
想い泛べて、随分頼りない気持を顔に見せた。校長はお君の拍手に満悦したようだった。三七日の夜、あらたまって親族会議があった。四国の田舎から来た軽部の父が、お君の身....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。山城屋の夫婦はいつまでも子のないのを悲しんで、近所の不忍《しのばず》の弁天堂に三七日《さんしちにち》のあいだ日参《にっさん》して、初めて儲けたのがお此であった....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
てやるほどであったが、久次郎の参詣が初めの一七日が過ぎて更に二七日となり、又もや三七日となり、四七日とつづくようになったので、店の番頭どもは少し不安を感じて来た....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
め申します。しかしこの領分ざかいを越えましたなら、きょうから数えて二十一日、娘の三七日の済むまでは、どうぞ其処に御逗留なさるように願います。きっと何かあなたのお....
」より 著者:織田作之助
泛べて、ずいぶん頼りない気持を顔に見せた。校長はお君の拍手に満悦したようだった。三七日の夜、親族会議が開かれた席上、四国の田舎から来た軽部の父が、お君の身の振り....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
るの器ではなかった。ただ蔵経はかなり豊富だったので、彼は猛烈な勉強心を起こして、三七日の断食して誓願を立て、人並みすぐれて母思いの彼が訪ね来た母をも逢わずにかえ....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
沢も一緒に行こうなどと言っていたのであるが、親戚の老人が死んだので、その二七日や三七日の仏事に参列するために、ここで旅行することはむずかしいと言った。自分などは....
蟹満寺縁起」より 著者:岡本綺堂
もなかったろうが、夫婦が四十を越すまで子というものが無いのをかなしんで、弁天様に三七日の願をかけたら、その奇特であんな美しい娘が生まれた。やれ、嬉しやと手塩にか....
叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
ば、重き頭もいよいよ枕に痛む。 柿の実の紅きもさびし雑司ヶ谷 二十九日、英一の三七日、家内の者ども墓参にゆくこと例のごとし。 渡り鳥仰ぐに痛き瞳かな 白木の....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
に寿永元年四月において、文覚上人を高雄より請して相模の江の島に大弁才天を勧請し、三七日間の断食の荒行をまで修せしめて、秀衡調伏の祈願を籠めしめたのであった。彼が....
大力物語」より 著者:菊池寛
る器量ではない。こうしてお目にかかるのも、御縁だからもし時間がゆるせば、私の家に三七日|逗留したらどうか。その間に、あなたをきたえて上げましょう」と、いうた。 ....
」より 著者:織田作之助
顔を想い浮べて、何か頼り無い気持になるのだった。校長はお君の拍手に満悦であった。三七日の夜、親族会議がひらかれた席上、四国の高松から来た軽部の父が、お君の身の振....
春泥」より 著者:久保田万太郎
さきへ立った由良のふいとそう振返っていった。 「そうでございます。――このまえ三七日にまいったときにはまだ……」 それにこたえて吉沢のそういうのにかぶせてま....