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「三之助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三之助の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、てまえはあの岡三庵《おかさんあん》のせがれでござります。血を分け合った一粒種の三之助《さんのすけ》と申すものでござります」 「なに、ご子息!――なるほど、そう....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
申します」と、十三四の小僧が恐れ入って答えた。 「そっちの幽霊は何者だ」 「岩井三之助と申します」と、幽霊は細い声で答えた。彼は両国の百日芝居の女形であった。 ....
海異記」より 著者:泉鏡花
煮たわ、喰ったわ、その数三万三千三百さるほどに爺の因果が孫に報って、渾名を小烏の三之助、数え年十三の大柄な童でござる。 掻垂れ眉を上と下、大きな口で莞爾した。....
地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
う十五六年も昔になるが大震災の時以来、まったく消息を断ってしまっていた叔父の細川三之助に違いなかった。その当時、まだ中学生になったばかりの中野の記憶に比べれば、....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
るものの上にゆたかならんことを。 (一九二一・一・一八朝) 憧憬 ――三之助の手紙―― 哲学者は淋しい甲蟲である。 故ゼームス博士はこうおっしゃっ....
」より 著者:田中貢太郎
か知らんが、飛びよったと云うぞ」 「鷲は人を掴むと云うじゃないか」 「掴むとも、三之助は鷲に掴まれたじゃないか」 三之助とは芝居に出て来る少年のことであった。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
西昇と、内海二郎はその代稽古をしていた、これに服部三郎兵衛、加納直之助、佐野七五三之助、篠原泰之進ら八人が打連れて、近藤ともろともに京都へ上って行った、それがそ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
に飯と、香のものが入ってるきりだった。これも並んでる友だちにきまり悪かった。中村三之助という友人と並んでいたら、自分のさいの魚の片身を箸ではさんで、私の弁当箱に....
経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
二月の十八日である。由兵衛は例年のごとく、浅草観音の歳市へ出てゆくと、その留守に三之助が歳暮の礼に来た。三之助は由兵衛の弟で、代々木町の三河屋という同商売の家へ....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
のでしょう、諭吉はバタバタと便所へはしりました。 ところが、そのとき、兄さんの三之助が、ほご紙(ものをかきそこなって、不用になった紙)を部屋いっぱいにひろげて....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
んだけれど、お父さんは、百姓だから、ただ三右衛門といっていた」 「おまえは」 「三之助」 「身寄りはあるのか」 「姉さんがあるけれど、遠い国へ行っている」 「そ....
恋と十手と巾着切」より 著者:山中貞雄
恋と十手と巾着切 新興映画 (サイレント) 原作並脚色 阿古三之助 (山中貞雄) 監督 広瀬五郎 撮影 三木 ....