三位中将[語句情報] » 三位中将

「三位中将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三位中将の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
都本能寺に在った右大臣信長は、家臣|惟任日向守光秀の反逆に依って倒れ、その長子|三位中将信忠も亦、二条の城に於て、父と運命を共にした。当時、織田の長臣柴田|修理....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。彼は福島総管所から来たその通知を父のところへ持って行って読み聞かせた。 徳川三位中将 今般版籍奉還の儀につき、深く時勢を察せられ、広く公議を採らせられ、政令....
源氏物語」より 著者:紫式部
ようである。 夏の雨がいつやむともなく降ってだれもつれづれを感じるころである、三位中将はいろいろな詩集を持って二条の院へ遊びに来た。源氏も自家の図書室の中の、....
源氏物語」より 著者:紫式部
た。昼に近いころまで源氏は寝室にいたが、そのうちに帥《そつ》の宮がおいでになり、三位中将も来邸した。面会をするために源氏は着がえをするのであったが、 「私は無位....
源氏物語」より 著者:紫式部
とささやいたりしていた。しかし今も玉鬘夫人の長女に好意を持つ者があった。この三位中将は初恋を忘れることができず、悲しくも、恨めしくも思って、左大臣家の令嬢と....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
中なんか殿様だの御前《ごぜん》だのってほど、華族の若様ぜんとしているのよ。桜津|三位中将《さんみちゅうじょう》って渾名《あだな》なの。」 「それはあなたが附けた....
法然行伝」より 著者:中里介山
のだ」といったから、人が成程と分ったそうである。 治承四年の十二月二十八日、本三位中将|重衡《しげひら》は、父清盛の命によって南都を攻め、東大寺の大伽藍《だい....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
が、この「新・平家」の終りでないことだけはいっておいてもよい。 清盛の五男、本三位中将|重衡は、一ノ谷の合戦で源氏に生捕られたのであるが、公達として、生きて都....