三千年[語句情報] »
三千年
「三千年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三千年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
の痕《あと》をつけていました。)
×
我々の生活に必要な思想は
三千年|前《ぜん》に尽きたかもしれない。我々はただ古い薪《たきぎ》に新しい炎を加....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
り、そう云《い》った。 「革命が来てからだそうだ。わが男の同志たちは結婚すると、
三千年来の潜在意識から、マルキストにも拘《かかわ》らず、ヨシ公を奴隷にしてしまう....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ぬ辛抱を余儀なく強いられるのだ。
此の間の余の煩悶は管々しく書くに及ばぬが凡そ
三千年も経ったかと思う頃漸く十二時とは為った、全く余の見抜いた通りである、鐘の音....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
一五八二年に法王グレゴリー一三世の命令で更に新しい暦が設定された。この暦の誤差は
三千年経ってわずかに一日となるだけである。 エジプトでは天文学者は非常な尊崇を....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ないことで、筆者も、それ以上、書くことを許されないのである。 兎に角、それは、
三千年の昔より、神国日本に、しばしば現れたる天佑の一つであった。 「帆村君は、も....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
午、いっさい決まる。恐懼の至りなり。ただ無念。 しかし私は負けたつもりはない。
三千年来磨いてきた日本人は負けたりするものではない。 ◯今夜一同死ぬつもりなりし....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
にもなりませず、一様に、真の水色というのでござりましょ。 渡りますと、それから
三千年の杉の森、神代から昼も薄暗い中を、ちらちらと流れまする五十鈴川を真中に、神....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
見は、筆者の思想を窺うのには役立つが、われ等の信仰問題とは没交捗である。二千年、
三千年の昔に於て述べられた言説が、永遠に威力を有するものと思うは、愚も亦甚だしい....
「紫大納言」より 著者:坂口安吾
れが地上の三百年に当っていたという話ではありませんか。まして、月の国では、地上の
三千年が三日ほどにも当りますまい。五日はおろか、十日、ひと月の御滞在でも、月の国....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
こにも取柄がありやしねえ。せめて穴ボコが完成して、入場料をとって見物人を入れて、
三千年か五千年たつうちには元がとれるじゃないか。あの戦争には人が居ませんでしたね....
「露の答」より 著者:坂口安吾
の人の郷里に残る字の名や氏神などに氏族の伝統を語る名残りが歴然と有り、茫々二千年
三千年、私もいささか感慨があった。尤も人間誰しも類人猿以来の古い歴史があるのです....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ないのはいうまでもない。また真の月と、年紀のころを較べたら、そう、千年も二千年も
三千年も少かろう。 ただ我々に取っては、これを渡初めした最年長者より、もっと老....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
り全世界と同様に生活している。 四 まことに人心を動かした事件を尋ねれば、今より
三千年前、初めて火星とこの世界と交通の開けた時代に遡らねばならぬ。これ以来は何事....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
並びに皇太子殿下の万歳万々歳を祝願したのは、大日本帝国|肇まってこのかたほとんど
三千年を経ましたけれども今始めてかと思いますと何となく有難き感に打たれて、われ知....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ここに陸地を見たるは十五日目なれば、船客みな旧知に再会せる心地をなす。この島内に
三千年を経たる竜樹ありという。午時、帆船二隻、汽船一隻に逢遇す。当日、一首を浮か....