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三太
「三太〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三太の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
なっていたお松の猫殺しの話だけはつけ加えておかなければなりません。お松は何でも「
三太《さんた》」と云う烏猫《からすねこ》を飼っていました。ある日その「
三太」が「....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ここを出た。相変らずの寒い風に吹かれながら回向院前へ来かかると、半七は呼び出しの
三太に逢った。 云うまでなく、この当時の大相撲すなわち勧進相撲は春場所と冬場所....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
か、怪我をしていないかな。…… 以前、あしかけ四年ばかり、相州逗子に住った時(
三太郎)と名づけて目白鳥がいた。 桜山に生れたのを、おとりで捕った人に貰ったの....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
い、御近所へ聞えます、と吐しただろうじゃねえか。 ええ、そんなに奉られたけりゃ
三太夫でも抱えれば可い。口に税を出すくらいなら、憚んながら私あ酒も啖わなけりゃ魚....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の金星と太陽とに関する長周期は八年の長さをもっている。木星に関する同様の周期は八
三太陽年である。それでこのような周期の間における当該遊星の位置を一度詳細に記して....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
に陣した。信玄は八幡社の東方附近に、他の諸隊はこの左右前後に陣す。この位置は今|
三太刀七太刀と称せられていると云う。信玄の傍には諏訪神号旗と孫子の旗がひるがえっ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
尋常中学へ入るか入らぬかの齢《とし》だが、沸《たぎ》り立っている世の中の児童だ、
三太郎甚六等の御機嫌取りの少年雑誌や、アメリカの牛飼馬飼めらの下らない喧嘩《けん....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
わち「罅這《こばい》」の構えである。 「来い!」と心中で叫んだが、「一刀で一人!
三太刀で三人! 切り落とすぞよ、アッとも云わせず!」 ムッと気息をこめた時、ヒ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
汝《なんじ》は人間の性《しょう》か河童のたぐいか」とどなっているのは、鬼河原家の
三太夫《さんだゆう》氏の声にちがいない。 「えらいことを、やってのけたぞ。
三太夫....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
。 そんなのは、僧侶なんど、われらと、仏神の中を妨ぐる、姑だ、小姑だ、受附だ、
三太夫だ、邪魔ものである。 衆生は、きゃつばらを追払って、仏にも、祖師にも、天....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
か」 虎松はギョッとして暗闇に立ち止ったが、提灯の標を見て安心した。 「ほう、
三太か。……いま時分何の用だ」 「へえ、これはよいところでお目に懸りやした。実は....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
ありませんか、座中の紳士貴婦人方、都育ちのお方にはお覚えはないのでありまするが、
三太やあい、迷イ児の迷イ児の
三太やあいと、鉦を叩いて山の裾を廻る声だの、百万遍の....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
わたしどもの裏庭の奥に住んでいる
三太太《サンタイタイ》は、夏のうち一対の白兎を買取り、彼の子供等の玩具《おもちゃ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ス(立ち留まる。)
ひどい目に逢う事だぞ。男は本から騙されるものだ。
アダム以来
三太郎は馬鹿にせられ通しだ。
誰も年を取るが、さて賢くはならないな。
随分これま....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
るという(「山荘太夫考」)。沼田頼輔君から教えられた見聞録所収。須富田村足田七五
三太夫所蔵文書には、「山崎の算所」というのもあり、算所の役務及び取り前のこともみ....