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三太郎
「三太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
わない、貴様唄ってみろと云ったら、金《かね》や太鼓《たいこ》でねえ、迷子の迷子の
三太郎と、どんどこ、どんのちゃんちきりん。叩いて廻って逢《あ》われるものならば、....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
か、怪我をしていないかな。…… 以前、あしかけ四年ばかり、相州逗子に住った時(
三太郎)と名づけて目白鳥がいた。 桜山に生れたのを、おとりで捕った人に貰ったの....
「だるまや百貨店」より 著者:宮本百合子
だるまや百貨店の表面上の店主は元教員あがりの津田信一だが、資本は市会議長谷中
三太郎が出したということになっている。しかし、その谷中も実は金を出していたのでは....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
尋常中学へ入るか入らぬかの齢《とし》だが、沸《たぎ》り立っている世の中の児童だ、
三太郎甚六等の御機嫌取りの少年雑誌や、アメリカの牛飼馬飼めらの下らない喧嘩《けん....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
(一九三五・三) 免職教授列伝 免職大学教授として有名なのは、東大の所謂
三太郎と九大の佐々、向坂、石浜の三幅対だろう。この人達は今更私は述べようとは思わ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の長徳寺様より西町の芋七へ下さる」 手拍子パチパチ。 「半紙十帖、煮付物一重、
三太郎後家様より長松へ下さる」 手拍子パチパチ。 「榾《ほた》三束、蝋燭《ろう....
「小さい子供」より 著者:宮本百合子
わざと写生をして居る人の顔をのぞきに行ったり、息を切らして下らない、 「お馬鹿
三太郎 だの何だのと云っては兄達をおっかけて運動は充分つきますけれ共、草が奇麗....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
町の連中も一家|眷族《けんぞく》で市電よ。これは私は大賛成です。特に太郎が大馬鹿
三太郎と改名しないために、大賛成です。来年小学校。これも近所の小学に入ることにな....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
。浜作。三味線。妹カツ。カツの娘スミ四歳。 曲持足芸。慶吉。右上乗。三次。後見
三太郎。妻ミツ。倅参次三歳。上乗又吉。笛吹。当松。妻ロク。娘アキ六歳。倅国太郎二....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
奴の天麩羅といって天麩羅|茶漬をたべさせて大いに繁昌をした店があり、直ぐ隣りに「
三太郎ぶし」といった店があった。これはお歯黒をつけるには必ず必要の五倍子の粉を売....
「魔都」より 著者:久生十蘭
つるんでお道楽を致しましたのはわれわれ六人だけじゃない。山菱の杢兵衛も大和生命の
三太郎も如才なくやっている。然るにです、私の調査したところによりますと、その方々....
「読書遍歴」より 著者:三木清
下の人々でケーベル博士の影響を受けた人々によって形成されていった。阿部次郎氏の『
三太郎の日記』はその代表的な先駆で、私も寄宿寮の消燈後蝋燭の光で読みふけったこと....
「日記」より 著者:宮本百合子
は、あんな束髪なんかよりああ云う頭の方が、どんなにかいい。 暫く話して帰りに『
三太郎の日記』をいただいて来る。前からよみたいと思って居たので大変嬉しく思う。早....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
弁勘次が中っ腹に我鳴り返した。 「なんでえ、いけ騒々しい。迷子《めえご》の迷子の
三太郎じゃあるめえし――勘弁ならねえ。」 「や、そう言う声は勘さん。」甚八は奥の....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ス(立ち留まる。)
ひどい目に逢う事だぞ。男は本から騙されるものだ。
アダム以来
三太郎は馬鹿にせられ通しだ。
誰も年を取るが、さて賢くはならないな。
随分これま....