三教[語句情報] » 三教

「三教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
見いだそうと努めている。宋代のたとえ話に「三人の酢を味わう者」というのがあるが、三教義の傾向を実に立派に説明している。昔、釈迦牟尼、孔子、老子が人生の象徴|酢瓶....
田舎教師」より 著者:田山花袋
えた。生徒は黙って校長の言葉を聞いた。 次の時間には、その新しい先生の姿は、第三教室の卓の前にあらわれた。そこには高等一年生の十二三歳の児童がずらりと前に並ん....
読書法」より 著者:戸坂潤
調点とを持っていることは注目に値いするだろう。 4 作文の意義 ――垣内松三教授の著『国語教育科学概説』について―― 私は国語についても、教育について....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
。執中以上を語れば、孔子釈子同じ事なり」といっている。 抽斎は終に儒、道、釈の三教の帰一に到着した。もしこの人が旧新約書を読んだなら、あるいはその中にも契合点....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
段が、唯物論的認識と夫から出て来る方針とだったからだ。マルクスは河合教授や小泉信三教授や其他ありと凡ゆる倫理学者や哲学者が心配するように、事物の必然的法則の認識....
社会時評」より 著者:戸坂潤
学部教授をしている人が、大学の不潔を潔しとしないで辞職するし、学生は勝矢博士以下三教授の試験を受けないと主張するし、学生、卒業生、助手、助教授達は大学浄化の運動....
茨海小学校」より 著者:宮沢賢治
にささやきました。そこで私はうなずき校長は先に立って室《へや》を出ました。 「第三教室は向うの端《はし》になって居ります。」校長は云いながら廊下《ろうか》をどん....
再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
られる教学も存する。神道・皇道・惟神道・其の他と呼ばれるものがそれだが、併し之が三教の一つとして教学の本質を自覚するようになったのは、早くとも鎌倉時代、恐らくは....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
て漿を売る人達」が使う言葉を用いているから、そんな僭越な名目はつかえない。そこで三教九流の数に入らない小説家のいわゆる「閑話休題、言帰正伝」という紋切型の中から....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
接種々思想問題にも関係があった次第である。そうしてその間に川合清丸のように神儒仏三教一致の立場から立論する者もあって思想界もそう単純ではなかった。しかしそれから....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に対する宗教はポン教、マホメット教及びイエス・キリストの教えである。けれどもこの三教は今日の状態を変じなければ決して仏教の地位を奪うことは出来ない。チベットにお....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
!」 いずれは、食いつめた植民地インテリ同志の、会話だったんだろうが、「三国三教(ユダヤ教、ジェスイットおよびプロテスタント)、いずれもこの遺骸|劫掠《ごう....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
で浮浪の長からその配下たる事を強いられた談もある。また真言宗の開祖弘法大師は、「三教指帰」に自ら仮名乞児高弁と署名せられているのである、この乞児・非人と、エタの....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
る意味から云えば、施主の供養に生きる如法の僧侶の如きもやはり乞食で、弘法大師の「三教指帰」には、自己を仏教の代表者とし、これを「仮名乞児」と名告らせているのであ....
日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
る文化のイデーを指すのではなくて、特定の一定文化現象の内容を指すのである。普通に三教と呼ばれる仏儒神道が日本に於ける――従って徳川期に著しく確立された――教学で....