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「三段論法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三段論法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
窓のない部屋に似ている。人生の展望は少しも利かない。 機智 機智とは三段論法を欠いた思想であり、彼等の所謂《いわゆる》「思想」とは思想を欠いた三段論....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
に向けて、伸子に三度目の不運をもたらそうとしたに違いないのだ。ねえ支倉君、それが三段論法の前提となるのも知らずに、あるものを非論理的だと断ずることは出来まい。す....
惜別」より 著者:太宰治
まらぬ愚痴ばかり聞いてもらいました。医学救国か。」と言って、ふんと笑い、「幼稚な三段論法を、でっち上げたものです。あんなのを、屁理窟というのですね。科学。どうし....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
られるアリストテレスの De Rhetorica であった。そこでは単なる論理的三段論法の代りに、政治的な修辞的三段論法とも云うべき Enthymema が分析....
辞典」より 著者:戸坂潤
は概念の分析方法と既知概念からの演繹の方法とが、唯一の問題となる。一例を挙げれば三段論法の格(Figur)に関する形式的な整備などが夫であった。 スコラ哲学の....
盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
者。 (10) non distributio medii――論理学上の術語で、三段論法において、媒辞が両方の前提ともに不周延である誤謬をいう。「すべての馬鹿は....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
満な社交的な寛大な自由好きな民衆だと、これまで信じていた。ところが今、自家独特な三段論法の犠牲に他のすべてをいつでも供さんとしてる、抽象的観念の狂人、論理の病人....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
なる神々に感謝する。人は嘘をつく、しかし人は笑う。人は確言する、しかし人は疑う。三段論法から意外なことが飛び出す。それがおもしろいのだ。逆説のびっくり箱を愉快に....
徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
いで書いているところに、この随筆集の価値があるであろう。これらの矛盾撞着によって三段論法では説けない道理を解説しているところにこの書の妙味があるであろう。 第....
省察」より 著者:デカルトルネ
うことは真である。 しかるにこれは、既に上に第六駁論に応えて私が用いたところの三段論法である。そしてその結論は、要請五において言われたよううに、先入見から解放....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
が、惜しいかな、先生は大正九年の十月十七日に急逝せられた。 岡田先生は何事でも三段論法で断言されるのであったが、私に教えて言われるには、『商売を繁昌させるのは....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
いたるたしかな一歩だということになります」 用心深い老紳士はこの説明をきいて、三段論法の推理にしたたか悩まされ、十倍もひどく眉をしかめた。一方、霜降り服の紳士....
法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
ば、裁判官は必ず法によって裁判しなければならない、裁判は必ず法―事実―裁判という三段論法の形式をとらなければならない、しかもその法は常に、必ずあらかじめ存在する....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ほど文章がうまいなら、学があるに違いない、したがって字も上手だろうとの至極明快な三段論法なのだ。親分は中肉中背、眼光は鋭く馬賊の頭目みたいな男。赤裏の黒いマント....
オスカー・ブロズキー事件」より 著者:妹尾アキ夫
ていたと同じ、あまり人の用いない紙で巻いてあったということになる。だからこれは、三段論法で、オスカー・ブロズキーが巻いた煙草と考えてよかろう。しかし、とにかくも....