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三縁
「三縁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三縁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
る貞世に耳うちして、愛子を手伝って五時に夕食の食べられる用意をするように、そして
三縁亭《さんえんてい》から三皿《みさら》ほどの料理を取り寄せるようにいいつけて座....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
お成りがあるため、お城内も沿道もたいへんな騒ぎでした。ひと口にいったら、芝のあの
三縁山へお成りになって、そこに祭られてある台徳院殿さまの御霊屋《みたまや》に、ぺ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。昨夜は国際ペンクラブの大会でアルゼンチンへ行った藤村の歓迎会へよばれ、芝公園の
三縁亭という珍しいところへゆきました。 上野の精養軒のようなガラリとした、もっ....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
車と思う――白髪に和服で悠然と納まり込んで走らせるのを見たし、都新聞の幹部会の時
三縁亭の別室で一方には政友会の代議士総会があり、一方の別室に原敬と高橋|是清《こ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
「ももんがあ」
「あら。ももんがあが、お厠《しも》から出ますの」
「そうそう、
三縁山の丑三つの鐘が、陰にこもって、ぐぉーんーと、鳴ると――」
「成る程、拙《ま....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
を結んでいた。家康はその徳に帰依して、国師に増上寺の造営を嘱したのである。ここを
三縁山と唱えて、徳川家累代の霊を祀る地とした。当時の増上寺は境内十八万坪、数十の....