上がり段[語句情報] »
上がり段
「上がり段〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上がり段の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
ん》を上がって来た。もう飯を済ましたんだろうか、それにしては非常に早いがと、心持
上がり段の方を眺《なが》めていると、思も寄らないものが、現れた。――黒か紺《こん....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の一行を家の外まで送りに出て、やがて引き返して来たころになっても、まだ父は式台の
上がり段のところに腰掛けながら、街道の空をながめていた。 「お父さん、本陣のつと....
「地図にない街」より 著者:橋本五郎
こで靴をぬいで、段があるんだから」 老人の注意がなかったら、その時氏はすぐ前の
上がり段に、あるいは向こう脛を打ちつけただろう。まるで胸をつくようなせまい廊下だ....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
いぞ』と言った。彼は起き上がって着物を着た。それはかなり暖かい五月の夜であった。
上がり段へ出てみると、うめき声は明らかに庭の方から聞こえてくる。しかし庭は夜にな....