上の間[語句情報] » 上の間

「上の間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上の間の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
で、その導体と云うのが、何だと思います?。実に、大鐘の振錘を挾んで、導体と置洋燈上の間を連らねた線が、姉さんの脳髄から跳ね出した火花なのでした。判りませんか……....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
らす梵鐘の音が、幽ながらも聞えて来た。夕陽が褪めて暗くなった。 五重の天主の頂上の間の、狭間から飛び出した香具師は、壁へピッタリ背中を付け、力を罩めた足の指で....
電車の混雑について」より 著者:寺田寅彦
分内の間隔回数にその区分の平均時間数を乗じたものの和を求めてみると、かりに五分以上の間隔を度外視して計算してみても、二分以下のものに対して二分以上五分までのもの....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、断って一口も飲まなかった。関船にはちょっとした座敷造りの狭い間が二つもあって、上の間は戸塚一人で占領し、次の間に私どもの小姓四人が居た。それから平士の三人は舷....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
を内心意識しているかのように、明るく晴れやかになったように見えた。そして二カ月以上の間、博士は平和であった。 一月の八日、アッタスンは博士の家へ、数人の客と共....
今戸心中」より 著者:広津柳浪
」 「今行くッたらいいじゃアないか。ああうるさいよ」と、吉里は振り向きもしないで上の間へ入ッた。 客は二人である。西宮は床の間を背《うしろ》に胡座《あぐら》を....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
たことがあるのか。パスカルの深淵《しんえん》をのぞき込んだことがあるか。十世紀以上の間活動し創造しつづけてきた民衆、ゴチック芸術や十七世紀文化や革命によって世界....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の室であり、それが自分自身であることを、彼は自ら驚いた。 彼はもう二十四時間以上の間何も食べず、また馬車の動揺のために弱り切っていた。しかし彼はそれを自ら感じ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れに用心をしないで、かえってそれにいたされる。修道院に住むようになってから二年以上の間、フォーシュルヴァンは会衆の間にはなはだうまく立ちまわった。いつも一人で、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れは一悲惨が話した言葉である。 それは、たとえばフランスにおいて、既に四世紀以上の間、一悲惨ではなくて全悲惨が、おおよそ可能なる人間の悲惨が、話しきたった言葉....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
国を覆えし、後にはデンマアク及びノルウェイの人口稀薄な国から溢れ出でつつ二百年以上の間ヨオロッパの大部分を荒廃し蹂躪したところの、矢継早の冒険者の侵入と移住の、....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
、殆ど鼻と鼻との間隔が一、二尺程度であったけれど杢平牛と孫七牛の仕切りは、十間以上の間隔を置いてある。これは、何故かと問うて若月氏の説明をきくと、それは不思議に....
歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
顔を見ると、慰めるように声をかけた。 「飛んだことでお気の毒だが、これア、何かお上の間違いに違いあるまい。お前さんのようなお人が仮にもお奉行所へ呼び出されるなん....
アパートの殺人」より 著者:平林初之輔
とほぼ同年輩でやはり、東京キネマの女優である。彼女はみさをととても親しい、友人以上の間柄であったと言われていた。みさをの室《へや》の左側の隣の室を借りて住んでい....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
保護の下に生長し、それで学問させられ、それからして割のよい役に取付き、二十|年以上の間も、暖炉も焚いてあり、灯も明るき無料の官宅に、奴婢をさえ使って住んで、その....