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「上一人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上一人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
るしへる」より 著者:芥川竜之介
あんじょ》(天使)とて無量無数の天人《てんにん》を造り、いまだ尊体を顕し玉わず。上一人《かみいちにん》の位を望むべからずとの天戒を定め玉い、この天戒を守らばその....
私の父と母」より 著者:有島武郎
までは祖父の薫育《くんいく》に人となった。したがって小さい時から孤独で(父はその上一人子であった)ひとりで立っていかなければならなかったのと、父その人があまり正....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ったのは彼ではなかったか。彼は確かに自己を愛するその法悦をしみじみと知っていた最上一人ということが出来る。彼に若し、その愛によって衆生を摂取し尽したという意識が....
能とは何か」より 著者:夢野久作
なれるものでない。最高級の芸術家と、政治家と、興行家とを兼ねたような仕事が、実際上一人で兼ねられるものか知らんと思う人もあるらしいが、実際上出来ても出来なくても....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
親の権利によって支配されている。法律上の成年(二十歳)になって、やっと婦人も民法上一人前の能力者になる。と思うと、現在のような結婚難の時代でなければ、それらの若....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の色音を立てて人の機嫌気づまを浮き立たせさえすれば、三度の御飯はいただける。その上一人や二人の身過ぎ世過ぎは何の苦もないと、福松は、いよいよの際の芸が身を助ける....
南国太平記」より 著者:直木三十五
ら、いよいよ何事が起るか、判らんではないか? お身の孝心は、宗城、感じ入るが、父上一人の御機嫌をとるために、島津の家を亡ぼして、それが、賢人の道かの」 斉彬は....