上位[語句情報] » 上位

「上位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
で、三十五歳の無名の青年実業家が、二十一年度の個人所得番付では、古い財閥の当主の上位を占めるという大きな偶然を作りだしたのだと、彼は思っていた。 「偶然に恵まれ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
査して、その成績の順序を定めるのであるから、子供ごころにも競争心がないでもない。上位の方に択り出されたといえば、その親たちも鼻を高くするのである。きょうはその大....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
たろうか。私は仮りにそれを許してもらいたい。何故なら、私は本能的生活を智的生活の上位に置こうと思うからだ。誰でも私のいう智的生活を習性的生活の上におかぬものはな....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
、演出者は自分が天才のように思えてくる。 ○この仕事の制度上の位置が俳優に対して上位を占めていることを過信し、無反省に仕事の優位性の上に寝そべることは極めて危険....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
では、四重奏団の演奏室に当てられていたのであろうが、したがって中央の扉にも、外観上位置的に不自然であるばかりでなく、後から壁を切って作られたらしい形跡が残ってい....
ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
ン」である。「幽霊西へ行く」である。 「自由を我等に」「最後の億万長者」のほうを上位に置く人々は、彼の本質を知らぬ人であり、その諷刺を買いかぶつている人であろう....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
えものであり、心境小説としての日本の私小説こそ純粋小説であり、詩と共に本格小説の上位に立つものである」という定説が権威を持っている文壇の偏見は私を毒し、それに、....
」より 著者:カフカフランツ
もしこうやって彼の土地測量技師としての身分を承認して、自分たちがたしかに精神的に上位にいることを示し、それによって長く彼に恐怖の気持を抱かせておくことができる、....
審判」より 著者:カフカフランツ
りと推論されるというのだ。何よりもまず、自由な人間というものは束縛された者よりも上位にあるものだ。さて、男のほうは事実自由であり、どこへでも行きたいところへ行け....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
のであります。また侍とはもと賤しい職務であっても、実力を得た結果久しく所謂土民の上位に立っておったものであります。能の狂言などを見ますと、室町時代・戦国時代頃の....
エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
る勢力となった時代に、所謂河原者の輩が所謂オオミタカラなる公民を凌駕して、社会の上位に進んだものの多かるべきことは、今さら言うまでもない事実である。 応仁・文....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
で、一種の村役人になった訳であった。したがって本は一つであっても、所謂非人よりは上位におって、幕府の政策でも、エタをして非人を支配せしむることになったのであった....
編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
旧非人の方が立派になって、世人から殆ど特殊扱いにされていないのに反して、かえって上位にあるべき筈の旧エタの方が、気の毒なる状態にあるのに不審を感じ、研究してみた....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
特にエタとして忌避されたと同時に、長吏の名称をその部族全体に及ぼして、他の非人の上位にいるとして主張したのであった。 いわゆるエタが長吏として、他の下り者とい....
放免考」より 著者:喜田貞吉
官人の一人が、其の配下の調度懸(今の賀茂祭にも調度掛というもの随行す。放免よりも上位のものなり。)と牒じ合せ、自身に糸を盗んで袴の下に隠して、たまたま仲間の検非....