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「上借り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上借りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
何にして作るべきかをしきりに考えるのである。京都にある二軒の親戚からはもうこれ以上借りられないぐらい借金してしまった。質に置くものもない。そんな結論に到達すると....
鰊漁場」より 著者:島木健作
ちでがやがやと、となり同志で話し合った。みんな金のはなしだった。前借金は七十円以上借りてないものはほとんどないといってよかった。そしてその金もとっくの昔に一文の....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
まん》するところの大衆作家諸君の作品は、史上実在の人物、例えば近藤勇の名前を方便上借り来って、史実を曲げ、気儘な都合よき事件を創造し、剰《あまつさ》え勝手なる幽....
役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
と書いてあり刑法になんと書いてあるから、返すのではありません。われわれはただ常識上借りたものは返すべきだと考え、返さなければなんとなく気がとがめるだけのことです....