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上古
「上古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上古の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
信じていると云うことである。つまり書物を信ずることは今人も古人も変りはない。その
上古人は少くとも創世記に目を曝《さ》らしていた。今人は少数の専門家を除き、ダアウ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
そうして、黙示図の余白に、鉛筆で※の形を書いてから、
「熊城君、これが※を表わす
上古埃及の分数数字だとしたら、僕の想像もまんざら妄覚ばかりじゃあるまいね」と簡勁....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
などといっても際限のないことである。 我邦での魔法の歴史を一瞥して見よう。先ず
上古において厭勝の術があった。この「まじなう」という「まじ」という語は、世界にお....
「古井戸」より 著者:豊島与志雄
して結局、怪談を内緒にするという条件で、家賃を向う六箇月の間多少減じて貰い、その
上古井戸を掘り返して貰うということになったものらしかった。 彼は時々庭に下りて....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
要請は必ず倫理学という学に向かうとは限らない。一般に科学というものを知らなかった
上古の人間も学としての形態の充分ととのっていない支那や日本の諸子百家の教えも、ま....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
いた。
「奉公心得の事! ……」神々しい老人の声であった。
「それ大君は、
上古|伊弉冊尊、天日を請受け、天照大神を生み給い、この国の君とし給いしより、天地....
「露の答」より 著者:坂口安吾
その一 加茂五郎兵衛の加茂は古い姓です。加茂の地名や賀茂神社など諸国に見られ、之は
上古に於ける加茂族の分布を示すもので、神代の頃加茂族なる一部族があり、後世諸国に....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
ます高度化されたのである。 神功皇后様、聖徳太子様の硬外交の真髄を体得した我国
上古の遣外使臣達が、さまざまの形に於て同じく、我国独特の硬外交的行動を行為し国威....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
遺教して、自ら骨を散ぜしむ。然れども是れ親王の事にして、帝王の迹にあらず。我が国
上古より山陵を起さざるは、未だ聞かざる所なり。 とある。宇治稚彦皇子とは稚郎子皇....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
は古くより久授呂宮と云ひ伝ふ。久授は国栖にて、呂は助語なるべし。寛文中の古記に、
上古吉野の国栖人来りて此地に祀る所といへり。○按に、国主・栗栖・国栖の三語は古人....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
残党説は、その社の別当国泉寺の寺記から出ているらしい。国志の記する土人の説には、
上古長人あつて人民を劫掠す。此の地に懸崖あり、其の半腹に窟あり。此人藤を以て山上....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
け記して置こう。 建仁元年(一二〇一)十一月三日に左中弁長房朝臣の奉書を以て、
上古以後の和歌を撰進するように、和歌所の寄人たちに仰せが下された。これが『新古今....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
すます弱くなり片輪になって行きつつある。人類の身体はギリシャ、ローマ時代(日本の
上古・大和時代)を頂上として漸次退化しつつありと叫ばれるに至ったのもこの不自然な....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
課役役銀の如きも、普通の百姓の半額を負担させられたものであった。これすなわち身分
上古えにいわゆるハシヒト、ハセツカベに相当するもので、良民と賤民との中間に位置し....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
国家の公民であり、賤民とは公民の資格を有しない下級民です。 賤民の存在はすでに
上古から認められておりました。大化の改新以前の時代にあっては、上に天皇陛下がまし....