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上坂
「上坂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上坂の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
の破屋に、――いや、この松と、それより梢の少し高い、対の松が、破屋の横にややまた
上坂の上にあって、根は分れつつ、枝は連理に連った、濃い翠の色越に、額を捧げて御堂....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
、 「それは表門でござった……坂も広い。私が覚えたのは、もそっと道が狭うて、急な
上坂の中途の処、煉瓦塀が火のように赤う見えた。片側は一面な野の草で、蒸れの可恐い....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
ございました。」 「どんな事ですか。」 少し急込んで聞きながら、境は楯に取った
上坂を見返った。峠を蔽う雲の峰は落日の余光に赤し。 行者の頬も夕焼けて、 「順....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
れを見て舌を振って驚き、一軍粛然としたということである。巌石の城を攻落した時に、
上坂左文、横山喜内、本多三弥の三人が軍奉行《いくさぶぎょう》でありながら令を犯し....
「田原氏の犯罪」より 著者:豊島与志雄
れないが、それは反って彼のためにいいだろう。」 その二―― 田原さんの隣りに
上坂《うえさか》という家があった。其処の細君としげ子とはいつしか顔馴染になって、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。なお委《くわ》しくいえば、伊勢音頭《いせおんど》で名高い古市《ふるいち》の尾
上坂《おべざか》と宇治の浦田坂の間、俗に牛谷というところあたりが、いわゆる間の山....