上女[語句情報] »
上女
「上女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上女の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
きまった金に毎年替えられるので、二十や三十の下宿代に窮する身分ではなかった。その
上女親の甘いのにつけ込んで、自分で自分の身を喰うような臨時費を請求した事も今まで....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
人、配達に出て行くので、誰が誰やらまだ私にはわからない。女中は下働きのお国さんと
上女中のお糸さんの二人きりである。お糸さんは昔の御殿女中みたいに、眠ったような顔....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ジヴィヴス』てふ詩は、手苛《てひど》く婦女を攻撃したものだが、発端に作者自ら理論
上女ほど厭な者はない、しかし実行上好きで好きで神と仰ぐと断わって居るは、最《いと....
「雨」より 著者:織田作之助
給品子は豹一のものになった。むろん接吻はしたが、しかしそれだけに止まった。それ以
上女の体に近づけない豹一を品子は狂わしくあわれんだが、しかし、豹一は遠くで鳴って....
「怪しの者」より 著者:国枝史郎
んか。その騒がしさに不審を打ちましたものか、持田様のお嬢様と、そのお気に入りのお
上女中のお柳さんというお方が、奥から出て参られ、 「気の毒だから家へ入れて介抱し....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
鋭く、叱りつけた。
(誰奴《どいつ》だろう? えらそうに――)
と思ったが
(
上女中の、うるさいのにでも云いつけられたら――)
と――だが、そう叱られて、黙....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
人皆配達に行くので、誰が誰やらまだ私にはわからない。 女中は下働きのお国さんと
上女中のお糸さん二人。 お糸さんは昔の(御殿女中)みたいに、眠ったような顔をし....
「六羽の白鳥」より 著者:楠山正雄
た。でも、それをまさかお妃のわるいしわざとは、おもいもよりませんでした。で、この
上女の子までさらって行かれてはたいへんだとおもって、いっしょにお城へつれて行こう....
「日記」より 著者:宮本百合子
) 体の工合が悪いので小此木先生はおことわりにして、一日家へ引っこんで居た。母
上女子大学と、堺先生のところへ行って下さる。学校では出来るだけの便宜ははからって....
「花模様女剣戟」より 著者:小野佐世男
いたくないね、ただでさえアプレ娘は気が強くて男性を馬鹿にしているんだから、これ以
上女剣戟なんか見て男をポンポンなぜ切りされてはかなわないからネエ」 「マア!」 ....
「梅ちらほら」より 著者:吉川英治
度という問題がふくまれていておもしろい。 萬葉のうちにある梅の歌では、私は、坂
上女郎の、 さかづきに梅の花うけて思ふどち 飲みてののちは散らむともよし が何....