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上演
「上演〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上演の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春」より 著者:芥川竜之介
妹と話しこんだ。辰子はいつも熱心にゴオグとかセザンヌとかの話をした。当時どこかに
上演中だった武者小路《むしゃのこうじ》氏の戯曲の話もした。広子も美術だの文芸だの....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
十日に、折柄来訪して来た笛吹川画伯の頓死事件を開幕劇として怪奇劇は今尚、この館に
上演中なのです。 笛吹川画伯は、その日、午後三時をすこし廻ったと思う頃、赤耀館....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
れてった。その映画も、教育映画から次第にロマンティックなものへ、それから辛うじて
上演禁止を免れたカットだらけの映画へ、更にすすんではカットのない試写ものへと移っ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
東京へ帰ってから聞きますと、伊井蓉峰の新派一座が中洲の真砂座で日露戦争の狂言を
上演、曾我兄弟が苦力に姿をやつして満洲の戦地へ乗り込み、父の仇の露国将校を討ち取....
「獄中記」より 著者:大杉栄
乱) 三カ月 二、新聞紙条令違犯(朝憲紊乱) 五カ月 三、治安警察法違犯(屋
上演説事件)一月半 四、兇徒聚集罪 (電車事件) 二カ年 官吏抗拒罪 五....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
ある。 僕はぼんやりとそれを見ていて、よく看守に怒鳴りつけられた。 たしか屋
上演説事件の治安警察法違反の時と思う。例の通り警察から警視庁、警視庁から東京監獄....
「恐竜島」より 著者:海野十三
でピアノの曲をつけて発表した。それがパリー人にみとめられて、映画やバレーになって
上演され、パリー中の人気を集めることになった。 ネリは今でも玉太郎と仲よしであ....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
は、一向に存じないんですけれど……何でもそれが、今度瑪瑙座の創立記念公演に於ける
上演脚本のひとつであると言う事だけは、昨晩主人から聞かされておりました。昨日上杉....
「女侠伝」より 著者:岡本綺堂
日本でも地方の芝居小屋には怪談が往々伝えられるものだ。どこの小屋ではなんの狂言を
上演するのは禁物で、それを
上演すると何かの不思議があるとか、どこの小屋の楽屋には....
「怪談劇」より 著者:岡本綺堂
いるが、どうも巧く行かない。その小手調べとして、去年の夏は本郷座に「牡丹燈記」を
上演し、今年の春は歌舞伎座に「雷火」を
上演してみたが、どちらも舞台の上ではやはり....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
のを見ても知られる。この狂言は例の四代目鶴屋南北の作で、文化十一年五月に森田座で
上演している。すでに「復再」と名乗るくらいであるから、その以前にもしばしば好評を....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
いることを自覚していた。明治座が開場のことも、左団次一座が出演のことも、またその
上演の番組のことも、わたしはとうから承知しているのではあるが、今やこの小さい新装....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
三年の七月、市村座――その頃はまだ猿若町にあった――で黙阿弥作の『嶋鵆月白浪』を
上演した。新富座の初演以来、二回目の
上演である。菊五郎の嶋蔵、左団次の千太は初演....
「久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
のは、明治三十七年の四月に歌舞伎座で、森鴎外博士の『日蓮上人辻説法』というものを
上演しました。その時分に御父さんの米僊先生がまだ御達者で、衣裳とか、鬘とかいう扮....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の抱負や目的をほぼ想像する事が出来る。出発前数日、文壇の知人が催おした送別会の卓
上演説は極めて抽象的であったが抱負の一端が現れておる。その要旨を掻摘むとこうであ....