上種[語句情報] »
上種
「上種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上種の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「非凡なる凡人」より 著者:国木田独歩
の祖父の血を受けたに違いない。もしくはこの祖父の感化を受けただろうと思う。 途
上種々の話で吾々二人は夕暮に帰宅し、その後僕は毎日のように桂に遇って互いに将来の....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
んまりと落付いた賑やかさの夜街の筋が通っていた。店先には商品が充実していて、その
上種類の変化も多かった。道路の闇を程よく残して初秋らしい店の灯の光が撒き水の上に....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ある。 八 ハムムラビ法典とモーゼの法律 ハムムラビ法典の発見後、比較法学
上種々の新問題を惹起《ひきおこ》したが、その中で最も重要なものは、ハムムラビ法典....
「二つの家を繋ぐ回想」より 著者:宮本百合子
を理解し、一生を生かせる道を与えて呉れられたことには、深い感謝を覚えて居る。思想
上種々なコンフリクトがあったとしても、自分のその有難さ丈は一点の汚辱も受けないの....
「子を奪う」より 著者:豊島与志雄
てお辞儀をした子、はにかんで畳につっ伏した子、言葉の上品なおとなしい子、……その
上種々のものが眼に見えてきた、小さな手、貝殼のような爪、柔い頬、香ばしい息、真白....
「環礁」より 著者:中島敦
《あんこ》を嘗《な》めているような気がした。ラカタンとてこの島のバナナの中では最
上種の由。 独木舟《カヌー》の置いてある室の奥に、一段|床《ゆか》を高くした部....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
建説は、ことごとく妄想に過ぎざるものである事を断言する。近年法隆寺については実地
上種々の調査研究が行われ、続々有益なる新発見が重ねられているが、その中一つとして....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ます。 一と口に日本の民族と申しましても、余程漠然たるもので、詳しく申さば沿革
上種々の系統、種々の階級にも分れるのでありますが、私の研究はその全体にわたったも....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ったと思われるのである。 これを要するに寛元二年の右の二通の文書は、俗法師研究
上種々有益なる事実を教えるものである。以上叙したところは、ただこれを一瞥した際に....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
住居を選ぶことすらも困難である。彼らは特殊部落として区別せらるるが為に、営業選択
上種々の不便不利益を被っている。彼らは教育を受けるにしても、娯楽を求めるにしても....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
がんだのに比較することは、十分適切ではありませんが、その原因はいかにもあれ、事実
上種々の点において社会一般の進歩に後れているところがあり、感情の疎隔しているとこ....