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上覆い
「上覆い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上覆いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道づれ」より 著者:宮本百合子
い、もう十分まてよ」 今中は、こういう周囲にかまわない成人の態度でハトロン紙で
上覆いをしたパンフレット型のものを読んでいるのであった。 「失敬、失敬。おくれた....
「伸子」より 著者:宮本百合子
――隣りへ来ておやすみ」 父は隣りにもう一つあるベッドの方へ体を動かして、その
上覆いをはねた。 「あっちがいいわ」 伸子は佃に引き立てられるように足を引きず....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
木綿布の古切れを何枚も合わせて、それを雑巾よりも細かく堅く刺して、麻布のかわりに
上覆いに着ていると見えて、私も羽後の由利郡の山村をあるいた時に、小学校の生徒がみ....
「蛾」より 著者:室生犀星
の場ン場の大桑村の淵へ出かけた。犀川の上流で、やや遅れぎみの若葉が淵の上を半分以
上覆いかぶさって、しんと、若葉の風鳴りがすると、それにつれて、淵の蒼い水面に鱗が....