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上訴
「上訴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上訴の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球図」より 著者:太宰治
むずかしかったのであろう。 長崎では、とうとう訊問に絶望して、このことを江戸へ
上訴した。江戸でこの取調べに当ったのは、新井白石《あらいはくせき》である。 長....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
困るに依て一時凌《いちじしの》ぎに使い、翌日|町役人《ちょうやくにん》とも相談の
上訴え出ようと思う折柄、勘次に盗取られたに相違有るまいな」 と云うお慈悲のお言....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
わないのであるから、滴血などをもって裁判をくだされては甚だ迷惑であると、逆捻じに
上訴した。彼としては相当の理屈もあったのであろうが、不幸にして彼は周囲の人びとか....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ヲ増減スルコトヲ得
(五) 手数料及謝金ノ規定ハ「各審毎」ニ之ヲ適用ス
(六)「
上訴審ノ事件」ニシテ前審ニ於テ手数料及謝金ヲ受ケタル場合ハ適宜其額ヲ定ムルコトヲ....
「無月物語」より 著者:久生十蘭
仕置を覚悟で、白川の邸で行われている、目もあてられないあさましい行態を日記にして
上訴したが、泰文はそういうこともあろうかと抜け目なくそのほうへ手をうっていたので....
「三国志」より 著者:吉川英治
たのか」と、かかる出来事とも知らず、江辺を捜し廻ったり、後難をおそれていたずらに
上訴の時を移していたためである。 いよいよそれと真相が判明したのはすでに夕方に....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
も代えられまい。いいえ、義貞殿から鎌倉の府へ、こよいの喧嘩を、もし悪しざまにでも
上訴されたら、もそっと大きな禍いが返ってくるのは眼に見えている」 「む、無念です....