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上陸
「上陸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上陸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
た。
「私《わたし》はつい四五日|前《まえ》、西国《さいこく》の海辺《うみべ》に
上陸した、希臘《ギリシャ》の船乗りに遇《あ》いました。その男は神ではありません。....
「妙な話」より 著者:芥川竜之介
したが、やがて半ば恥かしそうに、こう云う話をし出したそうだ。――夫がマルセイユに
上陸中、何人かの同僚と一しょに、あるカッフェへ行っていると、突然日本人の赤帽が一....
「少年」より 著者:芥川竜之介
した※《うそ》とばかり信じていた。ところがちょうど三年以前、上海《シャンハイ》へ
上陸すると同時に、東京から持ち越したインフルエンザのためにある病院へはいることに....
「或る女」より 著者:有島武郎
い看板に書いてあるのが夜目にもしるく葉子の眼窓《めまど》から見やられた。米国への
上陸が禁ぜられているシナの苦力《クリー》がここから
上陸するのと、相当の荷役とで、....
「或る女」より 著者:有島武郎
る莫連《ばくれん》女某が一等船客として乗り込みいたるをそそのかし、その女を米国に
上陸せしめずひそかに連れ帰りたる怪事実あり。しかも某女といえるは米国に先行せる婚....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
嚢だのにもつきはじめた。 こう云う鼠を狩るために鼠を一匹|捉えたものには一日の
上陸を許すと云う副長の命令の下ったのは碇泊後|三日にならない頃だった。勿論水兵や....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
は対人的なものだという見解は一応道理ではあるけれども、私はそうは思わない。孤島に
上陸したばかりの孤独なロビンソン・クルーソーにも自己に対しての道徳はあったと思う....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
はや工作の余地そのものが皆無となっているに違いない。 おそらく四月には敵は本土
上陸を断行するだろう。しかも我はやすやすとそれを許すだろう。
上陸されたら最後我に....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
唖のごとくに静まり返っていた。 ラザルスはまったく無頓着に、永遠の都のローマに
上陸した。人間の富や、荘厳無比の宮殿を持つローマは、あたかも巨人によって建設され....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
分はアメリカへ来たのだ。」 マルコは小さいふくろを手に持ってボートから波止場に
上陸して勇ましく都の方に向って歩きだしました。 一番はじめの街の入口にはいると....
「西航日録」より 著者:井上円了
紀南の諸山に接見す。午後、神戸入津。哲学館得業生潮田玄乗氏来訪あり。翌十七日午前
上陸、県知事服部一三君および特別館賓伊藤長次郎氏を訪問す。午後伊藤氏、余を送りて....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
阪毎日新聞記者藤枝範氏来訪あり。楠公社内に県下の共進会ありというを聞きたれども、
上陸せず。 三日(神武天皇祭)、雨終日やまず、かつ寒し。わが軍艦五隻入港す。 ....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
ている家の前庭を、三毛猫が音もなく横切つて行つた。 復員兵の多くは佐世保近くの
上陸地から自家に電報を打つたが、佐太郎は神経痛で足の不自由な老父をわずらわせる気....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
。自分の境遇を納得してもらえるように、しかも多少の同情を引くように打ちあけ、結局
上陸したら彼女たちの家へ泊めてもらえる口約束を得たのである。ほっとした私は、初め....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の二大性質としてこの名称を用いたのであった。 ドイツに赴く途中、シンガポールに
上陸の際、国柱会の人々から歓迎された席上に於て、私はシンガポールの戦略的重要性を....