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上高
「上高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上高の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
三年|前《まえ》の夏のことです。僕は人並みにリュック・サックを背負い、あの
上高地《かみこうち》の温泉|宿《やど》から穂高山《ほたかやま》へ登ろうとしました....
「白」より 著者:芥川竜之介
、一時|行方《ゆくえ》不明になった第一高等学校の生徒三名は七日《なのか》(八月)
上高地《かみこうち》の温泉へ着した。一行は穂高山《ほたかやま》と槍《やり》ヶ|岳....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
夜になってしまっていた。冬は老いて春は来ない――その壊れ果てたような荒涼たる地の
上高く、寒さをかすかな光にしたような雲のない空が、息もつかずに、凝然として延び広....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
一銭高い号外を一枚買った僕は、なんだかその記事を見るのが恐いような気がした。目の
上高く差上げて巷の迷光に透してみると、これは一大事勃発だ! ――T市長高屋清人....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ン野郎……」 弦三は、それを聞くと、ムクムクッと起きあがって、諸手で受信機を頭
上高くもちあげると、 「やッ!」 と壁ぎわに、叩きつけた。 「うぬ、空襲葬送曲....
「地球盗難」より 著者:海野十三
」 説明も出来ないくらいの激しい頭痛が、まるで拭ったように取れた。彼は両手を頭
上高く伸ばして、 「ああ、直った。……万歳!」 と叫んだ。 すっかり元気にな....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
く動いた。と、とつぜんかれは、服の下から、針金を輪にしたようなものをとりだし、頭
上高くあげた。そしてそれを高く持ったかれの右手はねらいをつけるためか前後へゆれた....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
夏の日記 大正池 峰々の谷に抱かれた雪の滴を集めて流れて、梓川は細長い
上高地の平原を、焼岳の麓まできた時に、神の香炉から流れ出たラヴァはたちまちにその....
「春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
パーでかじりついた時には、春なのか夏なのか、さっぱり分らなくなった。けれども再び
上高地に下りて行くと、柳が芽をふいて、鶯の声がのどかにひびいてきた。温泉に入って....
「恐竜島」より 著者:海野十三
りて行く。ポチは、いそいそと先に立っている。ダビット技師は、撮影機を大事そうに頭
上高くさしあげて、こわごわ下る。 「深い穴がある。木や草がたおれている。たしかに....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
がついている。それは、第一岬要塞の戦闘がすんで、アカグマ国軍が敗退したとき要塞の
上高く掲げられた敵軍の旗と同じマークのものであった。 一体この不思議なる軍隊は....
「地球要塞」より 著者:海野十三
った。 同じことを、私は、照準鏡《しょうじゅんきょう》の中に認めていた。 洋
上高く、翼を揃えて襲来した六十機の超攻撃機は、一せいに火焔に包まれてしまったので....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
て今から日本のトーキーがつまらないといつて騒ぐのはあたかも徳本峠を越さない先から
上高地の風景をとやかくいうようなものである。 しかしともかくも現在の状態ではつ....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
この神秘の霊域を探検して世に紹介しようと思うていた。幸い四十二年八月十二日正午、
上高地の仙境に入門するの栄を得た。 当時、この連峰の消息を知っている案内者は、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
た人物そのものにつきても、豪州に移住せしものと南アフリカに移住せしものとは、品格
上高下の相違あるを見る。両地ともに新開地なれども、豪州は全くイギリス人のみの植民....