下乗[語句情報] » 下乗

「下乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

下乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
からと、洪水《こうずい》のように流れだしました。――目だたぬように名人はすばやく下乗札の陰に身を引くと、静かに直訴状を取り出して押し開きました。同時に、目を射た....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
よりぴたりと一文字に堅く締め切って、そこには次のごとき威嚇顔の制札が見えました。下乗《ゲジョウ》之事 禁中ヨリノ御使イ、並ビニ江戸 公儀ヨリノ御使者以外ニ夜中ノ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
る将軍家です。 ましてやその一|顰一笑によって、国も傾く女魔がおつきなのです。下乗橋からお庭伝いに右へいって、中ノ口。そこが名だたる江戸御本丸の中ノ口大玄関で....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《あいことば》を掛くると、馬たちまち止まって盗人どうあせっても動かず、やむをえず下乗して自分の膝栗毛《ひざくりげ》で駈け去ったとチュボアの『印度風俗志《ヒンズ・....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
して、それで要領を得たようなつもりでいるところへ、ドカドカと熱田の宮の鳥居前から下乗橋が、たちまち人でいっぱいになりました。 それは相撲取《すもうとり》です。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
と、彼も追った。 すでに、待賢門の下だった。一歩の内は、宮苑である。“下馬下乗”はいうまでもない。 菊王は、南無三とばかり、そこの境で、牛の尻へもう一ト....