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「下問〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

下問の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
討を公許したことについては、その後疑義を持ち、大学の教授たちの意見をきくために御下問状が発せられたが、教授たちからも、仇討は禁止すべしとの回答があったので、左院....
李陵」より 著者:中島敦
である。下大夫《かたいふ》の一人として朝《ちょう》につらなっていたために彼もまた下問を受けた。そのとき、この男はハッキリと李陵を褒《ほ》め上げた。言う。陵の平生....
牛人」より 著者:中島敦
に訪ねた時、たまたま公の目に留《とま》った。二言《ふたこと》三言《みこと》、その下問に答えている中に、気に入られたと見え、帰りには親しく玉環《ぎょっかん》を賜わ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ら毎年、その新茶を入れに宇治の茶匠へつかわされたものであろうかの?」 上様の御下問に、越前守、はッと答えて、 「御意《ぎょい》にござりまする。昔から茶匠の棚に....
男女交際より家庭生活へ」より 著者:宮本百合子
活」と云う記事を読み、種々な感想の湧上るのを覚えました。 全篇の結論として、目下問題とされている家族制度、家庭生活改善の理想を徒に外国の風習などに摸倣せず、日....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
れた。世情を騒がし全国的な連累関係をもっている「世耕事件」が起った。この軍需品払下問題にからむ大規模な詐欺横領事件は経済問題から保守政党の党費にからむ政治問題に....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
歩的な動向の観念上の拠りどころを提供し得るだろう、ということとは別なのである。現下問題になっているヒューマニズムは、勿論マルクス主義の発達の系統から呼び出された....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
御免を蒙ります、もっとやさしい、鐚は鐚相当のところで、一年生でひとつ試験問題の御下問が願えてえもんで……」 「試験ではない、実際問題なんだ、自分の目の前に即刻現....
丹下左膳」より 著者:林不忘
艶をつれて、銀町の自宅へ戻る。 はしなくも大岡様をおそば近く拝んだうえ、種々御下問にあずかって、雲と竜ふたつ巴《どもえ》の件、丹下左膳、鈴川源十郎一味の行状な....
丹下左膳」より 著者:林不忘
前年からはじまっているのです。 来年の日光を誰に持って行こうかという、上様の御下問に対して、伊賀の柳生へ――と愚楽が答えたから、吉宗公におかせられては、ふしぎ....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
帳をおろして来い」 文次は壁にかかっている帳面を指さした。 月の十日は御下問日 あれだけの人数がどうして音もなく消えうせたのか、それが税所邦之助《ざい....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
た」とあった。 理学博士|武田久吉《たけだひさよし》君からの返翰によれば、「御下問の件小生自身何の経験も御座いません」とて、岡村金太郎《おかむらきんたろう》博....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
なってお出でで御座いました。 そして、陛下には、いろいろこの彫刻の急所々々を御下問になるので、岡倉校長は、一々お答えを申し上げたが、実に御下問の条々が理に叶っ....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
してはいって来た。 「いったい、何がはじまろうってえの」 まるで女王さまからご下問でも受けたように、四方八方から異口同音にこたえる。 「世界一の手相見が、これ....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
重々しい声で、「君は『幸福の鍵』ってのを持っているそうですが、本当ですか」と、ご下問になった。すると、一〇一号氏は、うわッと一礼してから、 「いかにも仰せの通り....