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下坂
「下坂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下坂の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
囲には数知れずあった。林には鹿も住んでいた。あの用心深い獣は村の東南を流れる細い
下坂川について、よくそこへ水を飲みに降りて来た。 古い歴史のある御坂越をも、こ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
るところに彼を待っている。その谷底まで下って行けば、土地の人にしか知られていない
下坂川のような谿流が馬籠の男垂山方面から音を立てて流れて来ている。さらにすこし遠....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ましたよ」 「やすつな? やすつなもいろいろあるからな、出羽《でわ》にもあれば、
下坂《しもさか》にもあるし、薩摩にも、江戸にもあるんだ、出来のいいのもあるが、そ....
「怪異に嫌わる」より 著者:豊島与志雄
確かに青江の相当のものだとのことであった。青江の刀と云えば、福岡貢の十人切の青江
下坂をはじめ、妖刀として定評がある。坪井君はなお気味悪くなり、布に包み箱に納めて....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
国の橋詰めのほうへ走って行く姿が眼についた。
「掏摸だな! 女め! 一大事だ……
下坂下坂」と声をかけ、もう一人の供の侍の、
下坂源次郎の寄って来るのへ、「追え捕え....
「玩具の汽缶車」より 著者:竹久夢二
炭を引きあげました。 「やれ、やれ、骨がおれましたね」 「これからはらくですよ、
下坂ですからね」 こんどはもうまるでらくらくと走ってゆきました。そしてすぐに花....