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「下士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

下士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
る。彼は今日はそこへ行かずに、庭へ出る階段を降《くだ》ることにした。すると下から下士が一人、一飛びに階段を三段ずつ蝗《いなご》のように登って来た。それが彼の顔を....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
習うために、ギネタ船渠《ドック》会社へ通った。技士《ぎし》のアミール氏は、元海軍下士官で潜水艦のり八年の経歴がある人だそうで、ぼくたちに潜水艦の操縦を教えるのは....
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
、エジプトの石棺に書いてあった「人生――戦闘」と云う言葉を思い出し、××の将校や下士卒は勿論、××そのものこそ言葉通りにエジプト人の格言を鋼鉄に組み上げていると....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
知れない。 少尉は、背後に向って、携帯用の懐中電灯を、斜め十字に振った。それは下士官を呼ぶ信号だった。 コトコトと足音がして、軍曹の肩章のある下士官が、少尉....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
三日発の速達が十一日目についた。「私たちは元気です。主人は家に帰って来ませんが、下士官の方に会ったら、隊で元気で居られますといわれました」とあって、一安心した。....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
わった。それから意外にも、熱血児の児玉法学士も志願して、その一員にしてもらった。下士官が十名、兵員が八十名。 山岸中尉の弟の山岸少年と、その友達の川上少年の二....
火星兵団」より 著者:海野十三
手を上げた。 オートバイは、千二の前にとまった。操縦していたのは、一人の陸軍の下士官であった。 千二は、手みじかにわけを言って、その下士官の車に、のせてもら....
火薬船」より 著者:海野十三
をうつことは、当分見合わせよう」 「そうですか。見合わせますか」 もと、海軍の下士官だった坂谷は、ちょっと不満のようである。 「その代り、じゃ。わが平靖号は、....
怪塔王」より 著者:海野十三
青江三等航空兵曹――略して青江三空曹が操縦している偵察機でありました。同乗の偵察下士は、例の小浜兵曹長でありました。 「おい、そんなにがんばって大丈夫か」 と....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
したら、お前をはじめ衛兵隊全員、銃殺にするぞ」 「は、はっ」 衛兵長とよばれた下士官は、それきり一言もなかった。太刀川は、引立てられた。 リーロフ大佐は、そ....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
そうだ。うごかしてみろ」 「はい」 参謀の一人が、そこに列んでいた七名ばかりの下士官共に、それっと号令をかけた。 七名の将兵は、その中に入って、扉をとじた。....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の他が終ると、ひとりでことことと狭い鉄梯子を伝って機関部へ下りていった。 当番下士官が、椅子からとびあがって、さっと敬礼をした。 「おう。川上機関大尉はいられ....
空襲警報」より 著者:海野十三
爆弾投下か。――敵ながらよくも撒いたものじゃ」 「軍隊の損害は、戦死は将校一名、下士官兵六名、負傷は将校二名、下士官兵二十二名、飛行機の損害は、戦闘機一機墜落大....
人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
た千人針を持つて行つてみた。いろんな人が入りかわり立ちかわり面会に来るので、その下士官室は大変混雑していた。山中自身もすくなからず応接に忙殺されている形であつた....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
校まで、この隊で過ごしたのである。いな、陸軍大学卒業までも、休みの日に第四中隊の下士室を根城として兵とともに過ごした日は、極めて幸福なものであった。 私自身は....