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下性
「下性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下性の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
時の辛苦ばかりが並べ立ててあった。乳がないので最初からおじやだけで育てた事だの、
下性《げしょう》が悪くって寐小便《ねしょうべん》の始末に困った事だの、凡《すべ》....
「ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
かの運命は考えられないようなこの猫をみすみす出してしまうのもかわいそうであった。
下性の悪いのは少し気をつけて習慣をつけてやれば直るだろうと思った。それでまずボー....
「子猫」より 著者:寺田寅彦
った。どうかするとむしろ犬のある特性を思い出させるところがあった。宅へ来た当座は
下性が悪くて、食い意地がきたなくて、むやみにがつがつしていたので、女性の家族の間....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
、かッと飲んだように一景気附いたと思や、夫婦で夜なしに出て、留守は小児の番をする
下性の悪い爺さんだと言わあ。早い話がじゃ、この一棟四軒長屋の真暗な図体の中に、…....
「指導者としての寺田先生」より 著者:中谷宇吉郎
る。『冬彦集《ふゆひこしゅう》』の鼠《ねずみ》と猫の中に、誰にも嫌われた或る猫の
下性《げしょう》を直すために、土を入れた菓子折を作って、「何遍《なんべん》となく....