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下袴
「下袴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下袴の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
うまく説明がつくようになった。その綿は無論、園部が犯行に使ったもので、つい誤って
下袴の間から落して、川丘みどりに拾われたものであろう。しかし、それとても彼の自白....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
月で、あゆが取れるころでした。皇后はためしにその川中の石の上にお下りになって、お
下袴の糸をぬいて釣糸になされ、お食事のおあとのご飯粒を餌にして、ただでも決して釣....
「小公女」より 著者:菊池寛
どこかの店から着いた箱を開けているのを見たくらいでした。 「レエスの縁飾のついた
下袴で一杯だってよ。」ラヴィニアは身をこごめて地理の本の上から、ジェッシイに囁き....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、華やかな陽気な、快活な顔色をしてはいって来ました。彼女は金色のふちを取って絹の
下袴の見えるほどに括ってある緑色のビロードの旅行服を着ていました。金色の髪はひろ....
「白光」より 著者:井上紅梅
みると、それは五十余りの男の死体で、「中肉中脊、色白く鬚無し、すっぱだかで上衣も
下袴も無い。ある人がそれは陳士成だといったが、近処の者は面倒くさがって見にも行か....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
が、ここには、黒死舘風景はないんだぜ。豪華な大画|舫や、綺びやかな|鯨骨を張った
下袴などが、この荒ら家のどこから現われて来るもんか。だから、今度という今度、書架....
「「マリー・ロオジェ事件」の研究」より 著者:小酒井不木
小さな子供たちによって発見された。即ち彼等が森へ遊びに行くと、奥の叢林の中に白の
下袴と絹のスカーフとパラソルとM・Rというイニシアルのついた麻の手巾とを発見した....
「女房ども」より 著者:神西清
、厩の所で馬勒を直していると、いきなり彼女が耳門から駈け込んで来ました。跣足で、
下袴一枚の姿です。私に飛びかかって来て、両手で馬勒に縋りついて、顔も手も瀝青だら....