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下部屋
「下部屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下部屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
間|定五郎《さだごろう》と云う小拾人《こじゅうにん》が、御番所《ごばんしょ》から
下部屋《しもべや》へ来る途中で発見した。そこで、すぐに御徒目付《おかちめつけ》へ....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
ると姉に思わせるために、頭を枕につけていながらも、口のうちでぐどぐどいうている。
下部屋の戸ががらり勢いよくあく音がして、まもなく庭場の雨戸ががらがら二、三枚ずつ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
くねん》と端座したまま瞑想にふけっているようす、つづみの与吉はすでに、ねんごろに
下部屋へさげられて休養したあとだった……。
その夜、大膳亮は月輪軍之助にいかな....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
煉瓦《れんが》の仕切りで分かたれているが、まるい低い扉で通行ができる。それらの廊
下部屋はそれぞれ、私がはいってるような監房の一種の控え室となっている。そしてそれ....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
顔も見えた。他に隣の鄒七嫂や本当の本家の趙白眼、趙司晨などもいた。 若奥さんは
下部屋からちょうど呉媽を引張り出して来たところで 「お前はよそから来た者だ……自....
「桜の園」より 著者:神西清
れ行きましょう。そうそう、あんたの留守のまに、厭なことがあったの。あの古いほうの
下部屋には、あんたも知ってのとおり、古手の召使ばかりいるでしょう、――エフィーミ....