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「下面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下面の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
かし、我々のすぐ周囲のあらゆる地上の物象だけでなく、騒ぎたっている雲の巨大な塊の
下面までが、屋敷のまわりに垂れこめてそれを包んでいる、ほのかに明るい、はっきりと....
「橇」より 著者:黒島伝治
、大隊長と副官とが乗っていた。鞭が風を切って馬の尻に鳴った。馬は、滑らないように
下面に釘が突出している氷上蹄鉄で、凍った雪を蹴って進んだ。 大隊長は、ポケット....
「相撲」より 著者:寺田寅彦
ぬ不思議な芸をもっていた。それは口を大きくあいて舌を上あごにくっつけておいて舌の
下面の両側から唾液を小さな二条の噴水のごとく噴出するという芸当であった。口から外....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
こうもり》に髣髴《ほうふつ》たり。だが蝙蝠の翅膜に毛がないと異なり、コルゴの膜は
下面ほとんど裸で上面は毛が厚く生え居る。昼は蝙蝠同然樹からぶら下がって睡り、夜は....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
分解決することと思う。 (一九三四・八) 19 文芸評論家の意識 小林秀雄(以
下面倒だから「氏」を省く)は少なくとも私にとっては最も魅力のある文芸批評家である....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
のだ。 ユズリハの葉は大形常緑で、その中脈は葉の上面にも隆起するが、しかし殊に
下面に著しい、支脈は多数で羽状に並んでいる。 ユズリハの枝を取りそれを上方より....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
面白いことには、雲粒は主として結晶の一面にのみ附着しているのであって、落下の途中
下面になった方だけに付いたものと思われる。冬の高山で見られる霧氷の場合にも、霧の....