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不休
「不休〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不休の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
らないほどの執着をもって葉子がささげる杯から歓楽を飲み飽きようとするらしかった。
不休の活動を命《いのち》としているような倉地ではあったけれども、この家に移って来....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
へはいって一椀の水を貰ったきりで、朝から晩まで飲まず食わずの日もありました。不眠
不休の上に飲まず食わずで、よくも達者に駈け廻られたものだと思いますが、非常の場合....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
い伊那の方をえらんで、一筋の血路をそちらの方に求めようと企てたのである。 不眠
不休ともいうべき下諏訪での一夜。ようやく後陣のものが町に到着して一息ついたと思う....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に代えたいと言ってそれを祷るために御嶽参籠を思い立って行ったことから、今また不眠
不休の看護、もう三晩も四晩も眠らないという話まで――彼伊之助には、心に驚かれるこ....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
ない。あるいはそういう日は来ないかもしれない。しかし科学者の多くはそれを目あてに
不休の努力を続けている。もしそれが成効して生命の物理的説明がついたらどうであろう....
「断水の日」より 著者:寺田寅彦
たがそれもまもなく消えた。夕刊を見ながら私は断水の不平よりはむしろ修繕工事を不眠
不休で監督しているいわゆる責任のある当局の人たちの心持ちを想像して、これも気の毒....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
疲労のなかにも、会社の仕事はますます繁劇を加えるばかりで、佐山君らはほとんど不眠
不休というありさまで働かされた。 けさも朝から軍需品の材料をあつめるために、町....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
疲労のなかにも、会社の仕事はますます繁劇を加えるばかりで、佐山君らはほとんど不眠
不休というありさまで働かされた。 けさも朝から軍需品の材料をあつめるために、町....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
けているね。たった一人を捕えるのに四ツの藩と二ツの奉行所の総員出動、三十五日不眠
不休の包囲網というのは、日本にも、外国にも、あんまり例のないことではないでしょう....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
しめ実生活に入りて公共図書館を利用し自ら世の進歩に伴うよう終生教育を継続し得べき
不休の動力を養成せんとするは米国全体の趨勢なれども、特に新進のウイスコンシン州に....
「米」より 著者:犬田卯
冗談言っていっけんど、みろ、これで、県の方だって、組合の方だって、ここんとこ不眠
不休で心配しているんだから。はア、組合長ら、昨日から寝こんじまった位だから――県....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
健康を築きあげるにも、このようにして数十年かかるのである。 まして芸術の世界は
不休々々死ぬまで精進しつづけてもまだ、とどかぬ遙かなものである。 画室に在ると....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
昨年の五月のこと所用のため上京して私は帝国ホテルにしばらく滞在した。上京する日まで私は不眠
不休で仕事に没頭していたので、ホテルに落着いてからでも絵のことが頭の中に残ってい....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
少を来した結果とわかった。二人三人と患者が死んでいった。施先生をはじめ一同は不眠
不休で看病すると同時に、頭脳を絞って療法の発見に努めた。そうして理論的に自家血液....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
勝ったのだ。 警戒せよ、 弱きはまた、追われ、殺され、盗まれるのだ。 不眠
不休だ、ああ、これから愈々。 岩角、監視所、 木の囲いの上から大きな人間の顔....