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不勉強
「不勉強〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不勉強の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乞食学生」より 著者:太宰治
ないだも、上級の生徒に言われたよ。でも、そんな事を言う生徒は、たいてい頭の悪い、
不勉強な奴《やつ》にきまっているんだ。だから、なんだか、へんな気持になっちゃうん....
「女の決闘」より 著者:太宰治
やはり、ちょっと字典でも調べて原作者の人となりを伝えて下さったほうが、私のような
不勉強家には、何かと便利なように思われます。とにかく、そんなに名高くない作者にち....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
なくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に
不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚え....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ま、印度洋の湿気でベトベトになって巴里の下宿屋の三階で初めて現れた。 さような
不勉強から、折角習ったフランス語も船中で全く奇麗に忘却してしまって、上陸の際はぐ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
年は如何にあのアッパッパと仁丹を表現すべきかについて考えた結果、落胆と、失望と、
不勉強と、生活難はどしどしと攻めよせてくる。 といった悩みはざらにある。すなわ....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
。 あの年齢は、時代に敏感で、最も順応的なものであるから、学生の行状はこうだ。
不勉強で遊んでばかりいて怪しからん。そういう非難が風潮をなすに至ると、学生自身が....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
たる人々に、新世界人デーヴィス青年ほどの着想がないのが不思議なのである。つまり、
不勉強であり、今まで、てんでラチもないムダな文化研究にいそしんでいたのだろうと疑....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
と次の時代に於いてこれがどんな風に響くと思うか。次の時代に戦争が起ったときにゃ、
不勉強のおかげで敵軍を撃破するに足る優秀な戦車が出来なかったり、また優秀な飛行機....
「佳日」より 著者:太宰治
も、私から見れば、そんな陰口は、必ずしも当を得ているとは思えなかった。大隅君は、
不勉強な私たちに較べて、事実、大いに博識だったのである。博識の人が、おのれの知識....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
勉強しているので年々お客様がふえて行く。いくらそういう物を持って行っても、品物が
不勉強だとどんどんお客様をほかに取られてしまう。百貨店などでも、停車場へ降りるお....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
まに、自分が時代に遅れたる作家であったことを悟るであろう。時代を認識できない者や
不勉強な者は、ドンドン取り残されてゆく。 科学小説時代は、今や温床の上に発芽し....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
だものです。ですから、今の人がそうよまないとすれば、それはその人が学問がなくて、
不勉強のせいです。その人は落第します」 昔のカナヅカイというものは、まさに右の....
「大阪の可能性」より 著者:織田作之助
るに堪えぬ最大の原因は彼等の書く科白のまずさである。科白のまずいというのは、結局
不勉強、仕事の投げやりに原因するのだろうが、一つには紋切型に頼っても平気だという....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
君が余を訪うて二人でよくぶらぶらと東京市中を歩き廻った。 ある時子規居士は余の
不勉強の主因を非風君の家に同居しているのに在るとして、 「家がも少し広ければお前....
「徹底的な浜尾君」より 著者:甲賀三郎
は、つまり単位時間に於ける頭の働きが大きいのであるから、どうしても自らの才に頼り
不勉強になり易い。所が、浜尾君はこの原則に反して実に勉強家であった。一つには彼の....