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不可得
「不可得〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不可得の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
て読んで見たらいろいろ下らない御経の文句が並べてあったなかに、心は三世にわたって
不可得《ふかとく》なりとあった。三世にわたるなんてえのは、大袈裟《おおげさ》な法....
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
道徳も、これによって成立するのである。心といっても主観的意識をいうのでなく、内亦
不可得であり、無といっても、有に対する相対的無をいうのではない。 多と一との絶....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
意義なり。 人生の外《ほか》に出で、人生を望み見て、人生を思議する時、人生は遂に
不可得《ふかとく》なり。 人生に目的ありと見、なしと見る、共に理智の作用のみ。理....
「夜の靴」より 著者:横光利一
だ。駅まで半道、それからまた半道、長男と妻と二人で行く。その留守に私は道元の「心
不可得」の部を読む。岩波版の衛藤氏編中のものだが、この衛藤氏は新潟在に疎開中で、....