不可説[語句情報] » 不可説

「不可説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不可説の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
め》と凛々しき眼とは、無量の意を含みて相合えり。渠らは無言の数秒の間に、不能語、不可説なる至微至妙の霊語を交えたりき。渠らが十年語りて尽くすべからざる心底の磅※....
自分だけの世界」より 著者:辻潤
にコネクリかえす空理哲学などというものがあるようだが、スチルネルの方では簡単に「不可説」で解決をつけている。そして、それが思索の働きになって現われた時にはもう既....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
の辞意を決せしめた。日記永正三年正月二十七日の条に、「孟光いささか述懐の儀あり、不可説の事なり」とある。実隆が夫人から何事を述懐されたのかは記してないから、夫人....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
歌が、われわれをなぜ動かすかということを考えてみましても、実相というものにはある不可説な、言葉でいえないある感じがあるからであると思います。それはどういうように....
親鸞」より 著者:三木清
的な肉体的ともいい得る充実である。 五濁悪世の衆生の 選択本願信ずれば 不可称不可説不可思議の 功徳は行者の身にみてり あるいは、 弥陀のちかひのゆへなれ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
すでに読者もお解りと思うが、院が王者としての切実な現実に触れて発せられた抒情は、不可説のもので、当時に類を絶したたけ高いものであったということである。それに応え....