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不在地主
「不在地主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不在地主の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「同志小林多喜二の業績」より 著者:宮本百合子
タリア作家としての方向が決ったといえる。 続いて、有名な「蟹工船」が書かれ、「
不在地主」「工場細胞」「オルグ」「独房」「転形期の人々」「沼尻村」と精力的に作品....
「同志小林の業績の評価に寄せて」より 著者:宮本百合子
に活動し、日本プロレタリア芸術連盟に活動していたのである。 以来、「蟹工船」「
不在地主」「工場細胞」「オルグ」「沼尻村」その他最近の「党生活者」(『中央公論』....
「作家への課題」より 著者:宮本百合子
ロレタリア作品は日本にはこれまでほとんどなかった。須井一の『綿』、小林多喜二の『
不在地主』『沼尻村』、金親清の『旱魃』などの歴史的意義をもつ農村小説でも規模が違....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
社会生活の感情がそのような芸術理論をも生んだのであって、小林多喜二の「蟹工船」「
不在地主」徳永直の「太陽のない街」村山知義の「暴力団記」「東洋車輌工場」その他多....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
林多喜二が一直線な運動と文学との実践のうちに「蟹工船」につづいて「暴風警戒報」「
不在地主」「オルグ」「工場細胞」「地区の人々」「安子」「沼尻村」「党生活者」と、....
「女性の歴史」より 著者:宮本百合子
いうふぜいの中に陶酔していなかった。 藤原時代の栄華の土台をなした荘園制度――
不在地主の経済均衡が崩れて、領地の直接の支配者をしていた地頭とか荘園の主とかいう....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
学の理論は、婦人作家と男の作家を一つに貫く階級的な文学観であった。小林多喜二が「
不在地主」「オルグ」「工場細胞」「地区の人々」「安子」「党生活者」(「転換時代」....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
れる。 藤原時代は、支配階級の経済の基礎は、荘園制度であった。藤原氏は今日いう
不在地主で、各地の大荘園は、その土地に住む管理者によって管理されていた。が藤原末....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
人間主体が空間的に一定場所を占めることを意味している(「在宅」・「在郷軍人」・「
不在地主」・等)。即ち「存」とは人間存在が自覚的であることを、「在」とは人間存在....
「入梅」より 著者:久坂葉子
それさえ気に留めずに幸福感にひたりきっていたのだった。その広大な地所は、終戦後、
不在地主とやらでただどられのようにとられ、その後どうなっているのかさえ知らない。....
「一つの愛情」より 著者:豊島与志雄
、女ひとりで諸事思うに任せず、とうとう情けないことになりました。私の僅かな田が、
不在地主とかで、こんど政府に買いあげられて、小作人の手に渡ってしまいます。私は腹....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
好奇心もまじって気受けのよいのと同じである。 「一九二八・三・一五」「蟹工船」「
不在地主」等の比較的まとまった作品を発表して、プロレタリア身辺小説を掲棄した小林....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
且つ又急速なる資本主義の発展に伴う「地主のブルジョワ化」、従って都市居住地主――
不在地主が、その典型たらんとしつつあるとき、この争議こそ重大な意義をもつものと云....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
う。 トウエンメイ(陶淵明)という男は、帰りなんいざ田園まさに荒れなんとす、と
不在地主みたいに官を辞して故郷に帰り、菊を植え、悠然南山を見たまではよかったが、....