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「不定期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不定期の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
上海された男」より 著者:牧逸馬
タア》の都合で何処へ行くか判らないとのことだった。電報一つで世界中何処へでも行く不定期貨物船《トランプ・フレイタア》の一つであった。 出入港には多少の感慨を持....
地軸作戦」より 著者:海野十三
ネルスキーは、廊下を飛ぶように駈けて、早速宰相室へいった。それは、今シベリアに不定期の春が来たことを告げて、香港会談における彼の功績を宰相に認識せしめんがため....
社会時評」より 著者:戸坂潤
している。飴というものは引っ張れば引っぱる程、延展性を増すものだ。で、まず犯人は不定期刑を課せられる。この不定期刑にくぎりを付けるものは、「改悛の状」なのである....
津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
。 夜というものが二十四時間ごとに繰返されるからよいが、約五十年に一度、しかも不定期に突然に夜が廻り合せてくるのであったら、その時に如何なる事柄が起るであろう....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ないと云って笑ったの。そうでしょう? 段々旅行が厄介になって来つつありますから。不定期は一つもなくなりました。食堂、寝台も減少しました。広島宮島間は汽車のよろい....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さんに電話してもらったところ、この頃ずっと小包みは受付けない由、手紙だけ。それも不定期で、その時になってみなければ、飛ぶか飛ばないかわからないということでした。....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
のであるが、ためになることはただそれだけだったのを覚えている。すなわち、人はみな不定期の猶予つきで死刑に処せられている。それではいったい私の地位に何がこんな変化....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
も致命的な伝染病は天然痘であり、それは多くの地方では定期的に囘起し、他の地方では不定期的であるが、それも七、八年以上間を置くことは滅多にない。その暴威は、恐るべ....
魔都」より 著者:久生十蘭
と思われるが、それはともかく時計を見上げると早や五時十五分。フランス大使の乗った不定期急行はもう彦根あたりまで来ている。明朝大使が拝謁に行く午前四時までには、ど....
歌う白骨」より 著者:妹尾アキ夫
速船、スクーナー型の帆船、ブリグ型の帆船、鈍重な黒人の船乗り、青煙突の中国行きの不定期船、風車をのせたようなバルト海の古い帆船、倒れるほどの重い構造物をデッキに....