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不帰の客
「不帰の客〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不帰の客の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西航日録」より 著者:井上円了
みなこれを卜筮に問うを常とし、病人あるも医師によらずして卜者にたずね、不幸にして
不帰の客となれば、これ天命なりとしてあきらむるなり。けだし、その国に医術の発達せ....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
者であった。彼女は、恋する男に捨てられて、絶望のあまり健康を害し、内科に入院して
不帰の客となったのだが、生前彼女の口癖のように、「私の心臓にはきっと大きなひびが....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
れました。私はまさかとは思いましたが、果してこの亀岡氏のいった如く、師匠はその晩
不帰の客となられたのでありました。 亀岡氏の番頭さんというのは、師匠の家の隣り....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
画工につきて親しくその薫陶《くんとう》を受けたる門人の明治に残りしもの相前後して
不帰の客となるに従ひ一歩々々滅亡の期を早めたり。明治の浮世絵は実に北斎国芳国貞ら....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
の自宅へ還った。が、間もなく天、同君に幸いせずついに上に記したように、不幸にして
不帰の客となった。 同君は晩年には大いに菌類を研究して新種へ命名し、世に発表す....