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「不平等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不平等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
て理説の根本となす。平等を本として差別を末とすることほとんどかのルーソーの『人間不平等原因論』に似たるものあり。またその法原の章にいわく、 ここに人あり、同類....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
に近いとも、その志は憐むべきではないか。彼らはもと社会主義者であった。富の分配の不平等に社会の欠陥を見て、生産機関の公有を主張した、社会主義が何が恐い? 世界の....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
志願者の群に投じることから生じるのだ、と私は云いたいのだ。こうした根本的な社会的不平等が、回り回って、受験準備というような児童精神の歪曲の道へと導くのであった。....
征服の事実」より 著者:大杉栄
敵視し反感する二種族が、社会の両極を形づくることとなる。 けれどもこの二種族の不平等は、地位の不平等ということ以上に、なおあるものがあったのである。もともとこ....
黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
のほう――は、ほかのところよりはよほどはっきりしている。火気の作用が不完全または不平等だったことは明らかだ。僕はすぐ火を焚《た》きつけて、羊皮紙のあらゆる部分を....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
「困った事にはこの浮世には、私と反対な立場にいて私に反対する悪い奴がいる。悪、不平等、呪詛、無慈悲、こういう物の持ち主で、やはり私と同じように総る人間に付きま....
社会時評」より 著者:戸坂潤
その割に小さくはならないのである。 社会人は誰しも、この社会的優遇(?)の差を不平等で不埒だと考える。この差を除くことが今日の社会人の常識である。処がこの差の....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
た。私の二つの本性は記憶力を共通にしているが、他のすべての能力は両者の間に非常に不平等に分れていた。ジーキル(混合物であるところの)は、時には非常に過敏な懸念を....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
正しく答えられずに放置されるであろうか。 たとえば中学生というものは皆社会的の不平等というものへの疑問を起すのは著しい現象である。社会主義は中学生の頭脳は必ず....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
でもない。これらの形態を、道徳的人格の事実から出てくる正義の観点から、また平等と不平等の観点から批評し、それらがいかなる点に常に欠陥があったかを指摘し、唯一の良....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
る処の建物や壁や柱などに「打倒帝国主義」だの「掌固革命的民衆基礎」だの「廃除一切不平等条約」だのというスローガンがベタベタ書かれてあって少くも蒋介石氏勢力範囲の....
三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
て人類の幸福かどうかはわからんことだ。それは全く怖ろしいことになる。そして社会の不平等が一入激しくなるだろうから、社会人類のためには、却って害毒を流すことになる....
芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
脱しようとしないのか。真に愛を人生に抱くなら、なぜ資本主義文明が、益々人間生活の不平等を造りつゝあるのに、黙止するのか。科学的精神を尊重するなら、この社会をより....
反キリスト教運動」より 著者:小川未明
死んでいなかったならば、彼等は賃金制度によって人間が奴隷化され、自由競争によって不平等不公平を来たしたこの階級を、むしろ当然のことのように見なし、他を虐げて怪し....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
人にみえる様な様式になったからというのみでなく、女性の顔そのものが概して昔の様に不平等でなく一般に平均されて美しくなったという事も事実であろう。この事は女性にと....